アル・カーディシーヤからの退団が発表されたガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが、古巣のマルセイユに復帰することが決定的となった。フランスメディア『レキップ』や『フットメルカート』など、複数のメディアが報じている。


 現在36歳のオーバメヤンは、これまでにドルトムント、アーセナル、バルセロナ、チェルシーなど、欧州のビッグクラブを中心に活躍。ドルトムント時代の2016-17シーズンは31ゴール、アーセナル時代の2018-19シーズンは22ゴールを挙げ、ブンデスリーガとプレミアリーグで得点王にも輝いた。

 2023年夏のチェルシー退団後はマルセイユへ完全移籍加入。わずか1シーズンのみの在籍だったが、公式戦51試合のピッチに立って30ゴール11アシストと、衰え知らずの得点感覚を存分に発揮した。特に、マルセイユが準決勝まで駒を進めたヨーロッパリーグでは、10得点を挙げて大会のMVP(最優秀選手賞)と得点王をダブル受賞。成功を収めたシーズンの後、サウジアラビアへ渡り、2024-25シーズンは公式戦36試合出場21ゴール3アシストをマーク。キングス・カップでは出場した全試合で得点を挙げ、アル・カーディシーヤの決勝進出に大きく貢献していた。

 アル・カーディシーヤとの契約は2026年6月30日まで残っていたものの、17日にはクラブと選手の双方合意の下で契約を解除したことが発表された。『レキップ』によると、オーバメヤンの下には、同じサウジ・プロフェッショナルリーグに身を置くアル・イテファクからのオファーも届いていたという。しかしながら、オーバメヤンは古巣復帰を熱望し、アル・イテファクからのオファーは拒否。マルセイユのオファーを受け入れ、2027年6月30日までの2年契約を締結する見込みだ。

 2024-25シーズンのリーグ・アンを2位で終えたマルセイユは、1位のパリ・サンジェルマン、3位のモナコとともに、2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。
オーバメヤンにとって、CLの舞台はチェルシー時代の2022-23シーズン以来3年ぶり。抜群のスピードとシュートセンスを武器に、マルセイユで再び“欧州最高峰の戦い”に挑む。


【動画】オーバがアル・カーディシーヤで過ごした1年間



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