現在25歳のイサクは母国のAIKでプロデビューを飾り、ドルトムントやレアル・ソシエダを経て、2022年夏にクラブ史上最高額の7000万ユーロ(約121億円)でニューカッスルへ移籍した。2024-25シーズンはクラブにとって70年ぶりの国内タイトルとなるカラバオカップ制覇にも大きく貢献するなど、公式戦42試合出場で27ゴール6アシストを記録した。
現行契約は2028年6月30日までとなっているものの、イサクには複数クラブから関心が寄せられ、その中でもリヴァプールが関心を強めていることが明らかになっており、少なくとも1億5000万ポンド(約299億円)と評価しているニューカッスルは同選手を売却するつもりがない立場を明確にしているが、同選手の去就には注目が集まっている。
そんなイサクは、19日に行われたセルティックとのプレシーズンマッチ初戦(●0-4)でベンチ外に。これはプレシーズン序盤での同選手の出場時間を制限することを目的としたもので、長期離脱から復帰したブラジル代表MFジョエリントンと同様の対応となったが、ジョエリントンはスタンドから試合を観戦した一方で、イサクは周囲の憶測を理由にスタンドからの観戦もしなかったことで、将来への不透明さが増していることが指摘されている。
試合後、イサクの状況について聞かれたハウ監督は「私の決断だ。彼は私たちとともにグラスゴーへと移動したが、彼をめぐる憶測を鑑みて帰国させることを決断した」と語りつつ、次のように続けた。
「彼が最も望んでいなかったのはスタンドで観戦することだった。それは彼にとってはフェアではなかった。しかし、移籍期間が終わった時には彼がニューカッスルの選手であることを確信している」
また、試合後の記者会見でもハウ監督はイサクが「かけがえのない存在」であることを強調しつつ、同選手の残留を望んでいると語った。
「トップクラスの選手を見つけるのも、獲得するのも、育成するのも非常に難しい。だからこそ、そういった選手を獲得した際には彼らを大切にしなければならない。