サンパウロは11日、同クラブに所属する元ブラジル代表MFオスカルが心臓の異常により病院に搬送されたことを発表した。

 現在34歳のオスカルはサンパウロの下部組織出身で、2008年8月にトップチームデビュー。
その後はインテルナシオナルでのプレーを経て、2012年7月にチェルシーへと完全移籍で加わった。在籍した4年半で公式戦203試合出場38ゴール29アシストを記録し、2度のプレミアリーグ制覇やヨーロッパリーグ(EL)制覇などに貢献。2017年1月には中国の上海海港(元:上海上港)に活躍の場を移し、昨年12月に古巣サンパウロへ復帰を果たした。

 今季も公式戦21試合に出場しながら、2ゴール5アシストをマークしていたオスカル。サンパウロからの発表によると、2026年シーズンのプレシーズンに向けた検査中、同選手の心臓に異常が確認されたという。

 その後については、「クラブのスタッフおよび現場にいたイスラエル・アインシュタイン病院の医療チームによってただちに処置が行われた」と説明。続けて、「選手は病院に搬送され、現在は臨床的に安定した状態にあり、診断を明確にするための追加検査を受けるため経過観察が続けられている」と容態を明かしている。

 また、ブラジルメディア『グローボ』は、8月の段階でオスカルの心臓に異常が見つかり、以降は経過観察が続いていたと報道。同選手とサンパウロの契約は2027年まで残されているものの、今回の状況を受けて契約を解除し、現役を早期に引退する可能性があると指摘した。
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