レアル・マドリードを退団する主将DFダニエル・カルバハルが、本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でセレモニーを実施した。23日、スペイン紙『エル・デスマルケ』が伝えている。


 チャンピオンズリーグ(CL)3連覇を知る“最後の男”が、エル・ブランコを出発する。レアル・マドリードのカンテラ出身で、レヴァークーゼンを経てトップチームのレジェンドとなった34歳は、これまでに6度のCL優勝を含む計27タイトルを獲得。そして23日、ラ・リーガ最終節アスレティック・ビルバオ戦が“ラストダンス”となったカピタン(主将)は、クラブ公式戦通算出場数を『451』に伸ばすとともに、右足の正確無比なキックで通算66アシスト目も記録。自身のプレーで有終の美を飾り、4-2の勝利に貢献している。

 両チームの選手による花道と、マドリディスタからの万雷の拍手を以て、84分に“白亜のシャツ”を脱いだカルバハルは試合後、退団セレモニーに登場。「僕にとって、今この瞬間は簡単なものじゃない」と口にしたカピタンは、「この素晴らしいセレモニーに胸がいっぱい」と万感だとした上で、「まず最初に、会長のフロレンティーノ(・ペレス)氏に感謝したいと思う。僕をドイツから呼び戻してくれたのは彼だ。それに何よりも忘れられないのが、ともに多くのチャンピオンズリーグを制覇したこともだけど、僕が膝の大ケガを負ったときに、24時間も経たないうちに迷うことなく契約を延長してくれたことだよ。心から感謝している」と述べた。

 次に、チームメイトに対してカルバハルは、「今のレアル・マドリードの選手たちは、決して楽なシーズンを送ってきたわけじゃないけど、必ずまた勝利を手にできると信じている。このクラブの歴史が証明するように、僕たちは必ず立ち上がらなければならない」と強調。一方で「今日、どうしてもあの頃のことを思い返してしまう。
僕がクラブを去ることで、素晴らしい時代が幕を閉じるからね。5年間でチャンピオンズリーグを4度優勝…デシマ(10冠目)、3連覇、クリスティアーノ・ロナウド、(イケル・)カシージャス、(セルヒオ・)ラモス、(カルロ・)アンチェロッティ、(ジネディーヌ・)ジダン…あの時代」と懐古しつつ、「このエンブレムに身を捧げた、数え切れないほどの仲間がいる。彼らに盛大な拍手を送ってほしい。彼らのおかげで、僕たちは偉大なチームになれたし頂点に立つことができた」と思いを巡らせた。

 そして、「子供の頃、多大な努力をしてくれた両親と姉」と、「この2年間、フットボールにおける酷な現実を過ごしてきた、僕の原動力だった妻と子供たち」と家族にも感謝を述べた後、カルバハルは、「ここに来た日から今日まで、マドリディスタは僕たちを力強く支えてくれたね。このスタジアムで体験することは、言葉では言い表せない。ただただ、それを感じ取るしかなんだ」と告白。最後に「この別れの瞬間、僕はマドリディスタであることを、良いときも悪いときもともに過ごせたことを、心から誇りに思う。選手のキャリアは、成功によって定義されるものもあるけど、どれだけ多くの人々の心に響くかによって定義されるものもあるんだ。明日の朝、このシャツのために全てを捧げた男がいた、誇りをかけた男がいたということを、確信を持って思い出してくれないか」と締めくくっている。

 トップチームで13年間、2002年のカンテラ入団から数えると23年間に渡って、レアル・マドリードに在籍したダニエル・カルバハル。エル・ブランコで“語り草”となった右サイドバックが、次なる活躍の場へと旅立つ。

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