「私は問題を抱えている。何もかもが上手く行っているんだ」

 そう語ったのは、かつて自身を“スペシャル・ワン”と称したジョゼ・モウリーニョ監督。
現在チェルシーで2期目の指揮をとっている同監督は、今までポルトやインテル、レアル・マドリードを指揮し、各国のリーグ戦やチャンピオンズリーグ(CL)などで数多くの栄光を導いてきた。その一方で同監督はマインドゲームを得意とし、その発言にもいつも注目が集まっている。

 モウリーニョ監督の独占インタビューを行ったイギリス紙『テレグラフ』は、今まで同監督から発せられた皮肉名言を厳選し、9日に発表した。

■モウリーニョ監督の皮肉名言10選
(カッコ内は当時指揮していたチーム)

1、「私は問題を抱えている。何もかもが上手く行っているんだ」
2014年(チェルシー):9日付けで掲載された『テレグラフ』紙のインタビューはこの言葉で始まった。

2、「彼はゴシップ好きだ。
他の人を観察するのが好きなんだよ」
2005年(チェルシー):アーセナルを率いていたアーセン・ヴェンゲル監督がチェルシーについて語ったことに対して

3、「カタルーニャ語で“いかさま”はどう言うんだ?」
2006年(チェルシー):バルセロナ所属のFWリオネル・メッシに対して「演技が上手い」と主張した際に

4、「グアルディオラ監督は素晴らしい指揮官だ。だがCL制覇は1度だけ。私が恥ずかしくなるよ」
2011年(レアル・マドリード):バルセロナに敗れた後、当時同クラブを率いていたジョゼップ・グアルディオラ監督に対して

5、「頭がからっぽな美しい人もいれば、科学者のようなブサイクでも賢い人もいる。私たちのピッチはそんな感じだよ」
2006年(チェルシー):チェルシーの本拠地であるスタンダード・ブリッジのピッチについて

6、「もうチェルシーの監督ではないから彼らを守る必要もない。だから『ドログバはダイブを良くするやつ』と言っても問題はないね」
2008年(インテル):チェルシー退任後、ダイブする選手を批判した際に

7、「タイトルを獲得した彼が、私に感謝すると思っていたよ。私が彼に与えたのに」
2010年(レアル・マドリード):モウリーニョ監督の後任としてインテルを率いたラファエル・ベニテス監督がFIFAクラブW杯を制した際に

8、「選手、メディア、ファンと会話するために私はイタリア語を何カ月も勉強した。
だが、ラニエリはイギリスに5年いて、未だに英語で『おはよう』と『こんばんわ』を言うのに苦しんでいる」
2008年(インテル):以前チェルシーの指揮官で、当時はユヴェントスを率いていたクラウディオ・ラニエリ監督に対して

9、「ピッチの真ん中に牛を連れてくれば良い。そしてピッチに牛がいるから試合を止めればいいよ」
2014年(チェルシー):無敗優勝すると散々はやし立てられた中、ニューカッスルに敗戦した際に

10、「多くの監督がCL制覇を果たしているが、決勝で3-0のリードから負けることができたのは1つのクラブだけだ」
2009年(インテル):当時ミランを率いていたカルロ・アンチェロッティ監督に対して