
そんなトンデモない言説まで飛び交うことになったのは、燃費偽装問題を契機にして三菱自動車が日産自動車の実質的な傘下に入ってしまったからだ。
前者は浦和の、後者は横浜F・マリノスのメインスポンサーであり親企業。Jリーグに限った話ではなく、同一組織(あるいは個人)の支配下にあるチームが同じリーグに複数存在することを禁じるのは、プロスポーツの常。実際に八百長が起きるかはともかく、見る側の「可能性があるかもしれない」と思わせてしまった時点で興行としてはネガティブである。Jリーグ規約25条にも下記の文言がある。
(4)Jクラブは、他のJクラブの株式(公益社団法人または特定非営利活動法人にあっては社員たる地位)を保有してはならない。なお、当該他のJクラブの重大な影響下にあると判断される法人の株式(社団法人または特定非営利活動法人にあっては社員たる地位)についても同様とする。
(5)Jクラブは、直接たると間接たるとを問わず、他のJクラブまたは当該他のJクラブの重大な影響下にある法人の経営を支配しうるだけの株式(社団法人または特定非営利活動法人にあっては社員たる地位)を保有している者に対し、自クラブまたは自クラブの重大な影響下にあると判断される法人の経営を支配できるだけの株式(社団法人または特定非営利活動法人にあっては社員たる地位)を保有させてはならない。
さらにJリーグではクラブライセンス制度においても、同様に「他クラブの経営等への関与の禁止」として、「同じ競技会に出場している他のクラブの証券または株式を、重大な影響を与えうる割合で保有するかまたは取引すること」などと定めており、ライセンスの更新に関わる問題ともなってくる。