“神の手”ゴールを見逃した副審が80歳で死去…あの判定から約31年

“神の手”ゴールを見逃した副審が80歳で死去…あの判定から約31年
       
 1986 FIFAワールドカップ メキシコの準々決勝、アルゼンチン対イングランドの一戦で元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏のハンドによるゴールを見逃した副審、ボグダン・ドチェフ氏が80歳で死去した。イギリスメディア『スカイスポーツ』が1日付で伝えている。

 “神の手”ゴールとして今も語り継がれるこのシーンは、同試合の49分に生まれた。PA内で空中に浮いたボールをめがけて、マラドーナ氏と元イングランド代表GKピーター・シルトン氏が競り合う。シルトン氏がパンチングするよりも先にマラドーナ氏がボールに触れてゴールとなったが、このシーンではマラドーナ氏の手がボールにヒットしており、イングランド代表はハンドをアピールした。だが、主審の判定は覆らず。アルゼンチン代表の得点が認められ、イングランド代表は結局1-2で敗退となった。

 このシーンで、ドチェフ氏は主審を務めていたアリ・ビン・ナッシル氏よりも判定のしやすい位置に立っていたが、ハンドの判定を下さず。イングランド代表としては目の敵ということもあり、同氏の死去に際して同メディアは「ディエゴ・マラドーナの悪名高き“神の手”ゴールを見逃したボグダン・ドチェフが80歳で死去した」と報道。今なおイングランド人の脳裏に焼き付いていることが明るみとなった。

 なお、ドチェフ氏は数年前にこの件について「(ゴールの)直後に不自然な点があると感じたが、当時FIFA(国際サッカー連盟)はアシスタント・レフェリーが主審と議論することを認めていなかった」とコメント。FIFAの規則上、仕方のないことだったとしていた。

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