
レアル・マドリードは16日に行われたクラブW杯決勝でグレミオ(ブラジル)に1-0で勝利。史上初の大会連覇を達成した。
リーガ・エスパニョーラでは、優勝したチームが直後の試合の入場時に対戦相手から花道で迎えられる“パシージョ”という慣習がある。クラブ世界一に輝いたレアル・マドリードの次戦は23日に行われる“クラシコ”であることから、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは「バルセロナにパシージョをやってもらいたい」と宿敵からの祝福を熱望していた。
バルセロナの対応に注目が集まるなか、同クラブの組織関係ディレクター務めるギジェルモ・アモール氏が“パシージョ”に関して言及。「今回は花道を作るケースには当たらない」と話し、“クラシコ”ではレアル・マドリードを称える花道を作らない方針であることを明かした。
その理由について、同氏は「我々がパシージョを行うのは、その対象となるチームがバルセロナも参加していた大会で優勝した時だけだ」とコメント。今回開催されたクラブワールドカップは、バルセロナと直接関係のない大会であったことを強調した。
実際、今年8月に行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)でも、バルセロナは“パシージョ”を行っていない。レアル・マドリードは直前に行われたUEFAスーパーカップで優勝したものの、バルセロナは同様の理由で花道を作らなかった。一方、2008年の“クラシコ”では、バルセロナが花道を作ってレアル・マドリードをピッチに迎え入れている。レアル・マドリードが、リーガ・エスパニョーラの王者に輝いたためだ。