
そんな中、日産スタジアムで行われたJ1第26節の浦和レッズ戦。今季のJ1も残り9試合と終盤戦に差し掛かってきたが、今節はV・ファーレン長崎、ガンバ大阪、サガン鳥栖という下位チームが揃って勝利。1993年Jリーグ発足時からの「オリジナル10」である名門・横浜FMと言えども、決して楽観は許されない状況になってきた。この浦和戦は何としても勝ち点3がほしかった。
序盤は明らかな横浜FMペースで試合が進む。伊藤翔や仲川輝人が立て続けに決定機を迎えるなど、早い段階でゴールが生まれそうな雰囲気も漂った。しかしながら、サッカーという競技は決めるべきところで決め切れないと後が苦しくなる。すると前半終了間際の43分に失点。直後に背番号14をつける天野に絶好の位置でFKのチャンスが巡ってくるも、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
「前半のFKの場面で彼にはかなりプレッシャーをかけました。『天野くん』、『純くん』、『純』と呼んでレフェリーに注意されましたけど、本人は笑っていた。その時点で俺の勝ちですね。3~4年前、俊さん(