
ワールドサッカーキング最新号では、あらゆるサッカープレーヤーにとっての目標である“世界最優秀選手”、リオネル・メッシのリポートを掲載している。4年連続となるバロン・ドール受賞も、彼の実力とタイトルの数を考えれば当然のことかもしれない。あらゆる栄光を手に入れ、更に進化を続けるメッシ。彼が「伝説の存在」となるのも、そう遠い未来ではないだろう。
「リオネル・メッシは2位以下を大きく引き離して世界のトップにいる」
アーセン・ヴェンゲルがそう語ったのは、2009-10シーズンのチャンピオンズリーグ準々決勝を終えた後だった。ヴェンゲル率いるアーセナルは前年度王者のバルセロナに挑み、2試合合計3-6で完敗。特にセカンドレグではメッシ一人に4ゴールを奪われ、息の根を止められたのだった。
敗戦の理由をレフェリーのミスや不公平なマッチスケジュール、更にはUEFAの陰謀に求めるどこかの監督と違い、ヴェンゲルは常に勝者をたたえる指揮官だ。だから、メッシに対するコメントも彼なりの「紳士のマナー」だったのかもしれない。だが、それから3年が経過した現在、ヴェンゲルの発言に異を唱える者はいないだろう。事実、当時のメディアが大騒ぎした議論、「メッシはマラドーナを超えたのか?」というテーマは、今では誰も見向きもしない。答えがほとんど明らかになっているからだ。...続きを読む