ベンチから出てくると、ホームの観客が一気に沸いた。
1点リードで迎えた57分に途中出場し、今季初出場を果たした。テンポ良くパスをさばき、ときに鋭く縦にパスを入れ、豪快なミドルシュートでも相手ゴールを脅かす。青山らしいプレーで、頼もしい存在感を発揮した。
城福浩監督も納得の信頼感だ。
青山が最後に試合に出場していたのは、日本代表のアジアカップ2019、1月17日に行われたグループステージ第3節のウズベキスタン戦。フル出場で勝利に貢献したものの、その後は右ひざの負傷により離脱を余儀なくされていた。
約半年ぶりに復帰を果たしたが、まだ完全復活への出発点に過ぎない。「今のできる範囲でやってくれた」と城福監督はキャプテンの現状を評価。「なによりもケガなく35分間ぐらいをやりきってくれたのが嬉しいです」と振り返った。