すき家で“ある人気メニュー”が復活したことで、SNSを中心に大きな話題になっています。そのメニューとは、「まぐろたたき丼」
ごはんの上に乗っているまぐろの形状から“フリスビー丼”の通称で長らく愛されてきた、牛丼チェーンには珍しい海鮮丼です。
今年2月下旬に突然姿を消していたものの、X(旧Twitter)で販売終了のうわさが広がったため、すき家は「再開予定のある終売」であることを発表。そして約1か月後に販売が再開されたのでした。この短期間でのバタバタとした終売復活劇ゆえに、ハラハラドキドキした人やニュースなどで気になっていた人は少なくないはずです。

このまぐろたたき丼がなぜそこまで注目されるのでしょうか? 私は改めてすき家で復活したまぐろたたき丼を何度も実食しながら、その魅力について考えてみることに。そして食べてみて強く納得、多くの人々がこのどんぶりに魅了される理由がわかりましたので、その理由をご紹介していきたいと思います。


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①「牛」と「まぐろ」で胃袋をがっちりつかむ

すき家の「まぐろたたき丼」終売するも“一か月で即復活”…実食して分かった人気の理由
牛肉とまぐろは、陸と海のごちそう食材として広く愛されています
実は牛丼チェーンで登場するたびにヒット商品となるのが、マグロメニュー。2020年松屋の「まぐろ丼」や2022年なか卯の「まぐろのたたき丼」や「漬けまぐろ鉄火丼」など、期間限定ながらも大きな人気を博していることは記憶に残るところ。そうです、私たちの多くはマグロが大好き。ごちそう魚として筆頭にあがるほどの華やかさがありますよね。牛肉が肉の中でもごちそう度が高いとされるように、マグロも同格。すき家は肉でも魚でも、どんぶり料理として王道食材を提供していると言えます。

しかも特筆すべきは、コスパの良さ。
多少の値上げはあったものの、並盛600円、特盛(まぐろたたき2倍ごはん大盛)900円という価格ですから、ごちそう食材を手軽に食べたいという願望をしっかり満たしてくれると断言できます。

②回転寿司にもない、レアな存在


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フリスビーが2枚乗ると、ボリューム満点です
この高コスパの海鮮丼を他店で探してみると、意外に難しいことがわかります。例えば、回転寿司。店内メニューはもちろんのことお持ち帰りでも同じようなマグロ丼はありません。ファミレスではデニーズ「天然まぐろの漬け丼と讃岐うどん(選べる小鉢付き)」が1538円、ガスト「ねぎとろ丼味噌汁・漬物付き」が900円から。同じマグロではあるものの、価格も雰囲気も違います。

すき家は店舗数日本一の牛丼チェーン。
広く全国で時間を気にせずに、しかもリーズナブルに、インパクト大なまぐろたたき丼をたべられることは、SNS上で分かち合いたくなるほどの大きな喜びなのではないでしょうか。

③独特の濃厚な食べ心地は、唯一無二

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生卵を乗せて醤油をたっぷりかけていただきます
今回を機に、改めて何度も味わってみましたが、私はフリスビー2枚+生卵にわさびとしょうゆをたっぷりかけて食べるのにハマってしまいました。言葉にならないほど濃厚な味わいで、刺身が乗った海鮮丼の食べ心地とは別次元。濃厚なのに食べやすく、白米のおいしさまで際立つ絶妙なバランスなのです。

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すき家のしょうゆは、グループ傘下の醤油メーカーであるサンビシが製造しています
そしてもう一つ気がついたのは、醤油がウマいということ。すき家を運営するゼンショーホールディングスは、醤油を中心とする調味料メーカーのサンビシを傘下に持っていることを強みとし、しょうゆやドレッシングをオリジナルで製造しています。
商品開発と調味料提供の連携が取れていることも、確かなおいしいにつながっているのです。

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食べてみれば、唯一無二な存在感と印象的なおいしさを実感し、人気の理由がすっと腑に落ちるはずです。とにかく一度試してみてはいかがでしょうか。

<TEXT/スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。
女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。