棺桶に入ってみたい…死を体験するイベントに若者が続々参加のワケ

棺桶に入ってみたい…死を体験するイベントに若者が続々参加のワケ
入棺体験のワークショップでは、棺に入り、自分の死を疑似体験できる。その特殊な取り組みゆえ、韓国やベルギーなど海外メディアからも取材依頼が
 終活ブームのさなかで、ひとつの不思議な現象が起きている。それは20~40代の若い世代が「死を体験するイベント」に続々参加しているというもの。終活と無縁の世代がなぜそこへ向かうのか。その現場に足を運んでみた。

◆人は入棺して何を思う?

 いま、「死」にまつわる体験は百花繚乱だ。「死の体験旅行」や「Deathカフェ」といったワークショップ形式のもののほか、死について語り合う店舗型の「終活カフェ」や、自分が死んだときの状況をカードゲーム形式で思考する「もしバナゲーム」など多種多様。そんななか、よりリアルな「死の体験」を求める人に人気なのが「入棺体験」だ。従来、葬儀会場の見学ツアーなどで終活の一環として実施されていたが、近年は若い世代の参加も多い。

 その代表格が、東京・江東区にあるカフェ「ブルーオーシャンカフェ」で定期的に行われる「自分を見つめる入棺体験~棺の中で耳をすませば~」だ。同イベントでは、己に対する弔辞をしたためた後、棺に入り、僧侶の読経とともに己の死と向き合うのだという。

 なぜ、人々は、「死」をリアルに感じたがるのか。その理由を、横浜市にある寺院の倶生山なごみ庵・住職の浦上哲也氏はこう分析する。

「数十年前は、自宅で家族の死を看取るのは当たり前でした。でも、昨今は核家族化と同時に、医療の発達から病院で死を迎える人も増え、人の死を間近で見る機会が減った。『死』の実態がわからないからこそ、疑似体験を願う人々が増えているのかもしれません」

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