
恐喝罪で14年に服役した高山氏は、今年10月に満期出所。社会不在となった期間は約5年ほどだが、ブランクを感じさせることなく人事改革を矢継ぎ早に実行。組織運営の舵取りを精力的に行っている。
「六代目山口組では直系組長を2名、新しく取り立てることになったのですが、2人とも神戸山口組から移籍してきた三次団体の組長。いわば“外様”ですが、実力や組織への貢献が買われ、抜擢されたようです。この人事は『本家に戻っても冷や飯を食うだけ』と諦めていた神戸山口組の若い世代へ格好のアピールになります。逆に、若い組員に支えられている神戸の重鎮たちは動揺しているのでは」(実話誌記者)
知略家として知られる高山氏は、厳格な組織運営をすることで有名だ。
「嘘やおためごかしが一切通用しない。すべて見透かされたような感覚に陥ってしまう。ヤクザにはいろんなタイプがいますが、高山のカシラみたいな人は見たことありません」
とは六代目山口組のある直参組長の弁だが、神戸山口組が結成されたのも高山氏が服役中の出来事だった。神戸側から見れば高山氏はもっとも避けたかった相手なのだ。
◆「司派vs高山派」対立構造の大嘘
高山氏の現場復帰は、分裂抗争にどのような影響を与えるのだろか。こうしたテーマで書かれる新聞やネットニュースの記事は多い。だが、「明らかな事実誤認や情報源のポジショントークにまみれてたニュースがあまりに多い」と嘆くのは、六代目山口組系二次団体幹部のX氏。最近では、11月6日に現代ビジネスから配信された記事がひどかったという。