あなたの会社は“泥船”かも…判断ポイントは決算書が教えてくれる

あなたの会社は“泥船”かも…判断ポイントは決算書が教えてくれる
 副業、転職、早期退職、定年の70歳引き上げなどで多様化するサラリーマン人生だが、多くの一般的な会社員は「今いる会社で定年まで働き続けたい」というのが本音。だが、本当に今の会社で70歳まで安泰な人生を送れるのか。新たな時代の企業の見分け方を伝授する。

◆決算書から読み解く働き続けていい会社の見分け方

 待遇や職場環境が理想的でも、その母体に働き続ける価値がなければ、泥船に乗っているのに等しい。そこで、その判断ポイントを税理士の大久保圭太氏に聞いた。

「借入金(借金)より現預金(キャッシュ)が多い状態、これが財務的に健全な会社です。そのうえで、突発的なトラブルに耐えうる体力が残っているかを判断します。まず、キャッシュは“緊急支払い能力”を示す指標でもあるので、最低でも月商と同額以上、理想は月商の3か月分です。次いで、銀行から融資を受けられるかをチェックします。融資額の上限は売り上げの半分が一般的。その金額と長期借入金を比較して余力が残っていれば、不測の事態が生じても次の一手を打てる企業です」

 どんなに利益を上げても本業で稼ぐ力がなければ本末転倒である。

「本業のみで稼いだ利益は営業利益として計上されます。この営業利益が売上高に占める割合が“営業利益率(営業利益÷売上高×100)”で、企業の稼ぐ力です。3期分を見て、この数字が8~10%前後で推移していれば、稼ぐ力のある企業と判断できます」

 株主ではなく、従業員に目を向けた事業を行っているかも会社の価値を測る重要な指標と言える。
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