首都圏なのに無人駅だらけのJR鶴見線。昭和レトロな珍駅を巡ってみた

首都圏なのに無人駅だらけのJR鶴見線。昭和レトロな珍駅を巡ってみた
海芝浦駅のホームの柵の外側は海
―[シリーズ・駅]―

 横浜や川崎の沿岸部を走るJR鶴見線は、沿線のほとんどの区間が工業地帯。しかも、都心から近いにもかかわらず、基点の鶴見駅以外はすべて無人駅で、ほかでは見かけないユニークな駅も多い。さらに列車はわずか3両とローカル線のような短い編成だ。

◆どれも個性的な鶴見線の駅

 今回、そんな鶴見線を全区間乗り潰すために朝の鶴見駅に訪れたが、京浜東北線から乗り換えるにはなぜか改札を通らなければならない。

 だが、ほかの乗客はそんなことに疑問を感じている様子もなく、列車に次々と乗り込んでいる。3両編成のうえに朝のラッシュ時ということもあるが、車内は大混雑。でも、工場勤務で仕事中は作業着という人が多いためなのかスーツ姿の男性がやけに少ない。これも鶴見線にとっては日常の光景なのだろう。

 列車は鶴見駅出発から2分で最初の停車駅、国道駅に到着。この駅は開業した1930年から一度も改装されておらず、高架下の駅構内は昭和初期の雰囲気をそのまま残している。駅入口付近の壁には太平洋戦争末期、米軍機から受けた機銃掃射の跡がそのまま残されており、まるでタイムスリップしたような気分になれる。

 この国道駅を過ぎたあたりから工場地帯に入り、鶴見小野駅、弁天町駅を通って浅野駅へ。ここで海芝浦駅方面の支線、扇町駅方面との本線に分岐しており、筆者を乗せた列車はそのまま海芝浦駅へ。

 テレビでもたびたび紹介されている海芝浦駅だが、ホームの隣がすぐ海というだけでなく、東芝グループの会社の工場敷地内にあるため、同社関係者以外は改札から出ることができない。また、建物など工場側の撮影もNGだ。

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