実家に戻る“子供部屋おじさん”の深刻事情。リストラ・離婚で親元に戻る例も

実家に戻る“子供部屋おじさん”の深刻事情。リストラ・離婚で親元に戻る例も
※画像はイメージです(以下同)
 2019年は、自立することなく、実家の自室から抜け出せないまま中年になってしまった人々のことを揶揄(やゆ)する「子供部屋おじさん」「子供部屋おばさん」という言葉が物議を醸した。

 もちろん、中年・独身で親元にいること自体が悪いわけではないし、普通に働いている人や、親孝行として同居している人だっている。

 一方で、無職やひきこもりで、実家の子供部屋に暮らしている人も。自室に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」の40~64歳は推計61万3000人(内閣府、2019年発表)に上り、このうち親元に住み続けている人はかなりの数になるだろう。

 介護を受けるような80代の親が、50代の子供の面倒を見なければならない「8050問題」も社会問題になっている。
 しかし、中には、いったん自活したものの、中年になってからリストラや離婚で「子供部屋」に戻らざるを得なかった人もいるのだ。

◆40代で仕事を失い「子供部屋おじさん」化

「Sさんは仕事がなくなり、半年ほどですっかり元の“引きこもり”に戻ってしまいました」

 こう話すのは、フリーカメラマンの松本太郎さん(仮名・40代)。同業者で、中高時代の友人Sさんは、約一年ほど前に某雑誌との専属契約を、出版社側から一方的に切られたのだという。その仕事が収入の半分以上を占めていたこともあり、Sさんは困り果てていた。

「当初は苦しいながらもなんとかやりくりしていたようですが、結局都内一等地に構えていた事務所は引き払うことに。郊外の実家に戻ったようですが、体裁の悪さを気にしたのか、親と衝突を繰り返すようになり、そのうち性格まで変わったようで、仕事にも身が入らず……という負のスパイラルに入ってしまった。

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