「この旅にはなんの色気もない」Uber Eats配達員のボヤキが止まらない

「この旅にはなんの色気もない」Uber Eats配達員のボヤキが止まらない
木屋町通りには配達員が多い。所持金3万円、「Uber Eats」の配達で旅費を稼ぎながら東京から沖縄まで自転車で旅する筆者・小林ていじ
       
―[40代日雇い男「Uber Eats」自転車出稼ぎ旅【東京発沖縄行】]―

 僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

◆京都で879円のチップに舞い上がる

 旅に出て37日目、僕は京都にいた。この日と翌日の38日は2日ともウーバーの配達の稼ぎはいまいちだった。

 38日は夕方から京都でウーバーの配達員をしている卓磨さんと数日ぶりに再会し、ラーメン屋で食事した。そのあとは居酒屋に入るほどの金銭的余裕もなかったので、コンビニで酒をつまみを買って夜の四条の公園で飲んだ。

 卓磨さんは来年から僕と同じようにウーバーの配達をしながらの日本一周旅行を計画していた。そのことについて語りながらも話題はやがて女のことに移っていく。この旅にまったくなんの色気もないということを僕は愚痴るように話した。

「京都のメイドカフェは行かれました?」

 卓磨さんが訊いてきた。

「いえ、まだ行ってないです。一回くらい行ってみようかなとは思ってますけど」
「行ってみますか」

 僕はそれに笑いながら曖昧にうなずいた。

 39日目。この日は879円というこれまでで最高額のチップを獲得したこともあり、まあまあの収入(5991円)だった。

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2020年11月23日のライフスタイル記事

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