
◆マスク解雇に思う、同調圧力の怖さと、世間と社会の対立
ニュースで、「職場でマスクを着用しないことを理由に、雇用を打ち切られたのは違法」だとして、訴訟を起こす男性のことが報じられていました。
男性は、「マスクを着けないのは持病の皮膚炎を悪化させないためだとし、会社側は就業規則違反を理由に雇用打ち切りは正当だと反論」しているようです。
これね、「就業規則」が根拠のようになってますけど、僕からすると、「世間」と「社会」の対立に見えるのです。
◆避難所にきたホームレスを断った職員
以前、台東区の職員が、台風で小学校の体育館に避難しようとしたホームレス2人を断ったということがニュースになりました。
これに敏感に反応したのが、ブレイディみかこさんの中学生の息子さんでした。
ホームレスを追い出して、もし台風の中で死んだら、職員は殺人をおかしたことになる。そのことを考えたら、どうして断れるのだろうかと。
でも、日本人である私達は、職員の気持ちは想像できます。
地域住民が避難した体育館は「世間」になりました。(「世間」はあなたと関係のある人達ですね)その反対語は、「社会」です。(あなたと関係のない人達です)
日本人は「世間」に生きていて、「社会」を無視します。
だから、ホームレスという「社会」に生きる人がどうなっても関係ないのです。
とにかく、職員は「避難所」という「世間」を守ることが重要だったわけです。