この原稿を書いている日で、息子氏はちょうど1歳3ヶ月を迎えた。
自分が親になる前は、昼ごはんを食べたばかりなのに「夕飯どうしよう」と考えている主婦に対して「正気かよ」と思っていたが、子どもを産んだら自分もその正気ではない人になっていた。保育園のない日は、子どもに朝ご飯を食べさせながら昼ごはんのことを考え、昼ごはんを作りながら夕飯のことを考える。まさに息子氏専用飯炊きババァなのだ。
子どもを産んだことで生活が大きく変わり、自分の考え方や人に対する見方まで変わってきた。今回は、そんな筆者が人から言われて「すげぇ気持ち悪い!」と思った言葉があるので、男性陣にぜひ知ってもらいたいと思い、筆を執ることにした。
子どもを混合ミルクで育てていたが、急に母乳を拒否

「1年半はあまり酒が飲めないなぁ」
酒好きの筆者は、半ばそう諦めていたが、息子氏はなぜか生後半年くらいで、急に授乳が終わってしまった。
先輩ママから「母乳を止めるのが大変だよ。
だが、海外で暮らす友人が帰国したというので飲みに行き、2日間授乳しなかったら急に「もういらん」とばかりに、息子氏は乳首を見てもスルーするようになったのだ。
「まぁ、そういう気分なのか」と気にしなかったが、それから全く求められなくなってしまい、あんなに面倒くさかった授乳がなくなってしまったことで、フラれたような喪失感に襲われた。
「まだ母乳飲んでる?」と気軽に聞いてくる男性
さて、当たり前だが、そんな話は誰にもしない。女友達に聞かれたら「もう飲まなくなったのよ」と答える程度。
しかし、なぜか「ランチ何食べた?」くらいのテンションで「まだ母乳飲んでる?」と聞いてくる男性が多いのである。
筆者はライブ配信もしているのだが、すごくラフに「お子さんにはまだ授乳してる?」と聞いてくる男性がいる。本当に不思議なんだが、聞いてくる男性に「なんでそんなことを聞いてくるのか?」と逆に聞きたい。
自分の子どもでもない赤ちゃんに授乳しているかどうか、お前がなぜ聞いてくるのか?
それを知って何か得るものはあって、何か今後の役に立ったりするんだろうか?
筆者は前にも母乳で育てているのか? 粉ミルクで育てているのか?という質問は、じつは相手にとってかなりデリケートな話で、気軽に聞くようなことではないと書いた。
「またか!またかよ!まだ続くのかよ!母乳の話は!」と、頭にくるのと同時に呆れたのだ。
デリケートな話題だとわかっていて聞いてくる無神経さ

彼らはわかっているのだ。「母乳」とか「授乳」がデリケートな話題だとわかっているのだ。
それならば聞くなって。
そこで筆者ははっきりと「気持ち悪いです」「なぜ課金もしてくれない人にそんな話をしなければいけないんですか?」「聞いてどうするんですか?」と詰め寄った。すると、たいていが「ごめん、興味があって」と言うのだが、お金も払わず他人の授乳事情を探るな。
しつこく母乳問題を聞いてくる男性の特徴は…
この授乳問題についてしつこく聞いてくる男性は、独身・子なしがほとんど。
子持ちで子育てにある程度参加していたら、絶対に聞かないだろうし、聞いたところで相手から気持ち悪がられるのをわかっている。
「ごはんを食べた後に授乳するのか、ごはんを食べる前に授乳なのか、今後のために知りたい」と食い気味に聞いてくるアホもいたが、そいつは独身・子なしだった。もしも彼女がほしいなら、お前が今やるべきことは1歳すぎの赤ちゃんがおっぱい飲むかどうか聞くことじゃないだろうよ!
もうやめましょう。母乳の話はやめましょう。どんなイケメンでも母乳の話をされたら萎えるわ。すべての女性が筆者ほど嫌がるかはわからないが、「母乳の話? しよしよー!」なんていう人はいないと思います。お気をつけください。
<文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720