先日新潟に帰省したら、高校生の頃にアルバイトをしていたマクドナルドが閉店していて寂しかったです。冬場は腰の高さまで雪が積もる中、チャリンコに乗るわけにもいかず徒歩で通勤していました。

本屋のレジ店員がムカついた“迷惑な客”10選。「急いでるんで...の画像はこちら >>
 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

「厄介な客」認定されないために

 
 今回のテーマは「カスハラ」です。

 現在は銀座のクラブに勤めている筆者ですが、数年前はとある本屋さんのレジスタッフとしてアルバイトをしていました。

 私が銀座でホステスをしていることを知っている人からは「そういうところって変なお客さん多いんじゃない?」「大変そう」と言われることがあるのですが、変なお客さんも大変なできごとも本屋さんのレジスタッフをしていた頃の方が圧倒的に多かったです。そもそも銀座のクラブに通えるような経済力と信用のある方々を、その辺のヤバいおじさんおばさんと比べちゃ失礼ですよ。

 皆さんも知らず知らずのうちに「厄介な客」認定されているかもしれません。

 そこで今回は「レジ店員を困らせる問題カスハラ客の言動10選」を解説します。

 ご自身の行動が「カスハラ客の言動」に5個以上当てはまってしまったあなたは大ピンチ。反省してください。

その1:店舗の営業時間を無視する


 コロナの影響で時短営業をしていた頃のことです。いつもより2時間早く閉店するわけなのですが、閉店後も店内に居座り買い物を続ける女性がいました。

 見かねた店員が注意したところ、女性は

「その閉店時間ってあなたたちが勝手に決めたのよね?どうして私がそれに従わなくちゃいけないの?」

 と、開き直りました。

 このように閉店時間を過ぎても店内に居座られることが迷惑であることは言うまでもありませんが、開店前に来店する客もそれはそれで迷惑です。


 お店の営業時間を守りましょう。

その2:店員に「BL本」のタイトルを読み上げさせる


本屋のレジ店員がムカついた“迷惑な客”10選。「急いでるんですけど!」と言われても…
※写真はイメージです
 私が勤めていた本屋さんでは、男性同士の恋愛などを描いた、いわゆる「BL(ボーイズラブ)」というジャンルの作品も取り扱っていました。中にはタイトルに性的な表現を含むものもあり、「そういうの苦手なんだよね……」という方にとっては目にするのもちょっとしんどい作品です。

 それをです。老眼なのか何なのか知りませんが、購入する作品のタイトルをわざわざ店員に読み上げさせるバカ女がいました。

 デリカシーというものが全くないのでしょうか。

その3:「駐車場代を払え」と店員を恫喝する


 勤めていた本屋さんでは、声優さんやアニソン歌手さん関連のCDなど、オーディオビジュアル商品も取り扱っていました。当然、フラゲ日(正規の発売日の前日等に商品を入手できる日)があり、熱狂的なファンはこのフラゲ日と呼ばれる日にお目当ての商品を購入します。

 ところが、フラゲ日の前日の前日、つまり正規の発売日の3日前に来店した男性がいました。もちろん商品はまだ入荷していません。お目当ての商品がないことに腹を立てた彼は

「だったらここまでのガソリン代はお前が払うのか?」

 と、レジ店員(女子大学生)に迫りました。さらに、

「駐車場代も払え!」

 と、激高。

 たくましい体型の男性店員が対応すると、しばし無言で男性店員をにらんだ後、フラゲおじさんはすごすごと退場しました。

その4:盗撮・痴漢・万引きなどの違法行為

 
 これはカスハラとはちょっと違うのかもしれませんが、盗撮や痴漢、万引きなどの違法行為も日常茶飯事でした。

 営業バッグをたずさえたサラリーマンと思われる男性が店内で盗撮をし、その場で店員に取り押さえられたのですが、その時の暴れっぷりは凄まじいものでした。


 失うものがある人の暴れ方ってすごいですよ。

その5:店員へのストーカー行為


 店員へのストーカー行為も日常茶飯事です。

 お気に入りの店員さんの出勤情報をネット上で共有しているおじさんもいるようです。

 私はLINEのIDが書かれた手紙を同じ青年から3回もらったことがあります。お前ごときのブスがこの私とどうなろうと思ってんだ?と思いました。

その6:予約商品の受け取り日を守らない


 人気のある商品ですと、発売日の数か月前から予約を受け付けていることがあります。予約をした方は、販売日当日に代金を支払い、商品を受け取ります。ところが、予約したことで安心してしまうのか、商品の受け取りを忘れてしまう方がいます。

 受け取り日を過ぎても引き取り手のない予約商品は、たいてい発売日翌日に売り場に並べて販売するのですが、商品完売後に

「予約していたのに!」

 と、受け取りを求めるアホがまあまあいます。

 中には、

「完売?ウソでしょ……信じられない……」

 と、呼吸困難になり倒れこむ方も。救急車を呼んだところ、すたこらサッサと逃げていきました。

その7:購入前の商品を開封する


 私が勤めていた本屋さんではアニメ、マンガ、ゲーム、配信者さんなどの関連のグッズも販売していました。中にはトレーディング商品(出てくる絵柄などがランダムになっているもの)もあり、そのギャンブル性が商品の魅力でもあったりします。

 ところが中身を確認するため、購入前に商品を開封するアホがまあまあいます。

 全て買い取ってもらっていました。


その8:「なんでこんなに混んでるんですか?」と店員に詰め寄る


 3連休の土曜日などに来店しておいて「なんでこんなに混んでるんですか?」と店員に詰め寄る方も。お前みたいなバカが利用するからだろ、とは言えません。

その9:異臭を放つ


 臭いなんてもんじゃないです。もはや異臭です。

 数日、いや数週間風呂に入っていないと思われる方も多く見られました。

その10:「急いでるんですけど!」と発狂する


 はい。これが最も多いんじゃないでしょうか。

 急いでるなら別の日に来い。今日じゃなくてもいいだろ。それか時間に余裕をもって家を出ろ。もしくは走れ。

1週間でいいからレジ店員してみた方がいい


 今回は「レジ店員を困らせる問題カスハラ客の言動10選」について解説しました。


 この他にも、「カードの限度額がオーバーしているのに何故か諦めない」「トイレをありえないレベルまで汚す」「ポイ捨て」「奇声をあげる」「ポスターの位置にまで文句(クレーム)をつける」など、迷惑行為の例をあげればキリがありません。

 外国人観光客や外国人労働者のマナーについて眉をひそめる方がいますが、そもそも私たちってそんなにマナーの良い国民なのでしょうか?1度で良いのでレジ店員をしてみてください。日本人のマナーの悪さにも驚くと思います。

 他人のフリ見て我がフリなおしましょう。
<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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