―[ゼロ恋愛 ~経験値ゼロから学ぶ恋愛講座~/堺屋大地]―

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。
また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。

 2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。

「サッカー部のイケメン1軍男子」が突然モテなくなったワケ。「...の画像はこちら >>

中高時代は女子からコクられまくっていた

 今回の相談者は婚活がなかなか思うようにうまくいかないという義弥さん(仮名・男性・32歳)。見た目もシュッとした好青年なのですが……。

「僕から好きになって、付き合いたいと思えた女性たちとデートしても、けっきょくうまくいかなかったり、コクッてもフラれたりで、今4連敗中なんです。中高時代はサッカー部のレギュラーで、学年でも目立っていたほうだったんですよ。

 だから女の子からコクられることもけっこうあって、中高時代だけで合計7、8人と付き合ってたので、ぶっちゃけ恋愛で苦労する人生になるなんて思ってもいなかったんですよ。なんで僕、こんなにモテなくなっちゃったんですかね(苦笑)?」(義弥さん)

 義弥さんのお悩みを解決するために、彼の過去から現在までの恋愛についてさまざまなことをヒアリングしていった結果、3つの原因が見えてきました。

 正直、彼にとっては耳が痛い話や酷な現実を突き付ける話になりそうだったのですが、義弥さん自身がなんでもストレートに意見してほしいという要望だったため、思い当たる原因を次のように伝えていきました。

(1)モテ要素が変化したことに気付いていない

 義弥さんからのヒアリングで真っ先に感じたのは、学生と社会人ではモテ要素が変わっているということに気付いておらず、アップデートができていないということ。これが1つめの原因でした。

 ざっくり言うと中高時代のモテ要素は「ルックス」と「運動神経」です。

 その点、義弥さんはさわやかなイケメンだったことが想像できましたし、サッカー部で活躍していたということですので、その2大モテ要素を兼ね備えていたことになる。
当然モテモテだったでしょう。

 ですが社会人になると女性が求めるのは、「ルックス」と「仕事・収入」に変わっていきます。

 義弥さんの場合、「ルックス」はまだモテ要素となりますが、「運動神経」はいくら良くても社会人の恋愛においてはさほどアドバンテージにはならないのです。

 そして、彼の「仕事・収入」は女性が惹かれるようなスペックではありませんでした(「仕事・収入」の詳細は伏せておきます)。

 要するに、義弥さんは学生時代と比べてモテ度が半減していたというわけです。

(2)相変わらず1軍の美女ばかりを狙っていた

 続く2つめの原因は、義弥さんが自分のモテ度の半減に気付いていなかったため、身の丈に合っていない高めの女性を狙っていたことです。

 義弥さんがフラれてしまったという4人の女性の写真やプロフィールを見せていただきましたが、婚活市場において高ランクの美女ばかりでした。いわゆる1軍の女性たちです。

 彼は学生時代に1軍男子だったので当時は1軍女子と交際できていたのでしょうが、誤解を恐れず忌憚なく言わせていただきますと、社会人となった今の彼は2軍以下。

 モテ度が半減していると気付かずに、学生時代と同じように市場のトップ層を狙っていたので、フラれてしまっていたというわけです。

(3)女性を楽しませるための努力を怠っていた

 そして最後となる3つめの原因は、義弥さんが女性を楽しませるための努力を怠っていたことです。

 学生時代の彼は、「サッカー部レギュラーのイケメン」ですから、そのスペックだけで女子が寄ってきており、性格やトーク力を“あばたもえくぼ”で好意的に解釈してもらえていたのではないでしょうか。

 例えば当時の彼のような1軍男子ならば、口数少なく会話を積極的に盛り上げようとしなくても、クールなところが素敵と思われていたかもしれません。

 もしくは、女性に対して上から目線で偉そうな発言をしていても、ちょっとワルそうで自信満々だからかっこいいと思ってくれていたかもしれません。


 当然ながら社会人になってから、クールぶって会話を盛り上げようとしない男性はあまりモテないですし、自分が“上”で女性が“下”と決めつけたような不遜な態度ではあまりモテません。

 けれど義弥さんのお話を聞いている限り、トーク力を磨こうという努力はしていなさそうでしたし、自分から会話をがんばって女性を楽しませようという姿勢も感じられませんでした。

 また、どこかプライドが高く自己中心的な言動が多い印象も受けたので、女性視点で嫌悪感を抱かれていた可能性もあるでしょう。

非モテだった男性が努力でランクアップしている

 まとめますと、学生時代に1軍男子だった義弥さんは、当時のモテ体験にあぐらをかいて、調子に乗ったまま30代に突入してしまったため、モテなくなってしまったと考えられます。

 ただ、仮に彼が謙虚な性格だったとしても、モテ度は下がっていたことでしょう。

 というのも、いずれにしても彼の婚活市場におけるランクは、相対的に下がってしまっていたからです。

 学生時代に非モテだった男性たちが、社会人になって「仕事・収入」というモテ要素を手に入れ、ランクアップしてくるケースは多々あります。

 また、かつて非モテだった男性たちは、女性を楽しませなければ好いてもらえないという経験があるため、会話を盛り上げようとする努力なども惜しまない人がたくさんいるのです。

 そうやって、学生時代は義弥さんよりランクが低かった男性たちが、モテ要素を磨いて彼を追い抜いていっています。ですから、もし彼が驕っていなくても、相対的にモテランクは下がっていたでしょう。

 ――義弥さんはここまでの筆者の話に真剣に耳を傾けてくれており、だいぶ精神的ダメージを受けたようですが、腑に落ちたことも多かったようで、納得してくれていました。今後、彼の婚活がうまくいくよう、応援しています。


<文/堺屋大地>

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【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
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