嵐の大野智さんのものまねをする、宮城のおーちゃんさん(30代)もその一人です。
歌もダンスも未経験から始まった彼の活動は、ファンや勤務先をも巻き込み、ついには大野さん本人から直接感謝を告げられるという、映画のような奇跡を起こしました。
宮城のおーちゃんさんがものまねを始めたきっかけや、ライブで本人から認知を告げられたときのエピソードについて伺いました。
「サクラ咲ケ」がきっかけで活動開始
ーーおーちゃんさんが大野智さんのものまねを始めたきっかけを教えてください。宮城のおーちゃん:幼稚園の頃から、友だちのお母さんたちに「大野くんに似てる」とよく言われていました。
僕からすると、顔は1ミリも似ていないと思っているんですけどね。でも、ありがたいことに似ていると言ってもらえて、それは大人になってからも変わりませんでした。
宮城のおーちゃん:転機は、前の職場に入社したときです。
とある嵐好きの事務員さんに「大野くんに似ているから、嵐のものまね動画をSNSに載せたら絶対盛り上がるよ」と言われて。そこで最初は顔を一切映さず『サクラ咲ケ』を歌う声まねの動画を投稿してみました。
僕、顔は似ていると思えないのですが、声は結構似ている自信がありまして。
そしたら、一瞬で2000人くらいフォロワーさんが増えたんです。
ーーそこから本格的に活動を?
宮城のおーちゃん:はい。
ものまね活動を勧めてくれた事務員さんに嵐のDVDを借りて、大野くんのソロ曲『Rain』を見たとき、すごいかっこいいなと思って。「どうせものまねをやるんだったら、ちゃんとやりたい」と本腰を入れ始めました。
嵐が好きになり、練習もストイックに
ーーもともと嵐にそこまで興味がなかったとのことですが、ものまね活動を始めて変化はありましたか?宮城のおーちゃん:どんどん嵐が好きになっていきました。休止中だったので、ハマればハマるほど、嵐としての活動がない状況が辛くなりました。
ーーSNSでの発信を続ける中で、テレビ出演の依頼もあったそうですね。
宮城のおーちゃん:活動を始めて間もない頃『ものまねグランプリ』という番組からお声がかかりました。
てっきり歌う番組だと思って楽しみにしていたら「顔だけそっくりトルネード」という企画で。
一切喋らず、お立ち台が回転する間だけ顔を見せる出演だったので「嘘でしょ」と思ったり(笑)
ーーものまねショーの動画を見ましたが、歌やダンスも大野さんをリスペクトしているのが伝わります。元々、経験はあるのですか?
宮城のおーちゃん:いや、歌もダンスも未経験ですべて独学です。大野くんはダンスが桁外れにうまいうえに、自身が作った振り付けはかなり細かいです。なので、覚えるには年単位かかります。
ちなみに、自分でなんとかフリをコピーして動画を投稿すると、大野くんファンの方から「サビのここの指先の動きが違います」ってダメだしが入ることもあります。
「ファン、すげえとこ見てんな」と思うと同時に「俺そんなところまで求められてんのか」って思って(笑)
衣装はファンの無償提供、バックダンサーは地元の高校生
宮城のおーちゃん:いや、僕は日中会社で働いているので、ものまね活動と二足のわらじって感じです。ものまねライブが近くなると、仕事が終わってから練習するので睡眠時間が3~4時間になるときもあります。
歌もボイストレーナーはつけず、大野くんの鼻を使って歌う練習を通勤中の車内や山の中でひたすらしたり。
ーー寝る時間も惜しんで練習するとは、ストイックですね。
宮城のおーちゃん:大野くんが本気で好きだから、ここまでできるのかなと思います。
――ステージ衣装も本物そっくりで驚きました。
宮城のおーちゃん:実は、関東のファンの方が無償で提供してくれているんです。その方は実際にステージ衣装を制作されているプロの方で、普通に頼んだら莫大な費用がかかります。
そんなクオリティの衣装を、本家の嵐さんとまったく同じようにフルオーダーで作ってくださっています。
これまでに10着も作っていただきました。ちなみに、その方も嵐のファンです。
ーー無償提供とは、驚きですね。
宮城のおーちゃん:ちなみに、ショーのバックダンサーには地元の仲がいい高校生が協力してくれています。
衣装といい、バックダンサーといい、ものまねステージが映えるのに欠かせない存在ですので、本当に恵まれてます。
大野智さん本人も認知。北海道公演でまさかの事態に
宮城のおーちゃん:そうなんです。僕が嵐を好きになってから初めて当選した、最初で最後の北海道公演ラストMCのことでした。
大野くんが「26年本当にみんなのおかげでここまで頑張ってこれました。ありがとう。」と挨拶したあと「あとね、一言言いたいんだけど」って続いて。
「休止期間の5年間、僕のものまねをしてくれていた人がいるんです。…宮城のおーちゃん。5年間大野智をつないでくれてありがとう」って言われて。
ーー本人から直接、名前を呼ばれたんですね!
宮城のおーちゃん:しかも、松潤さんからの「宮城のおーちゃん、今日来てないよね?」のフリが入ったと思ったら「今日、彼来てる。僕インスタ見てるんで。衣装着てくるって書いてたよ」とまで言って。
僕の活動をずっと知ってくれていたことや、リアルタイムでSNSを見てくれているという事実に、全身鳥肌が立ったし、涙も止まなくて、感情が爆発してうずくまっちゃいました。
ーー夢のようで、頭が真っ白になりますよね。周囲のファンの方も驚かれたのでは?
宮城のおーちゃん:自分の名前が呼ばれたとき、同じブロックの何千人もの人たちが「ここにいるよ~」って、嵐のみんなに分かるように僕にペンライトを振ってくれて。「ああ、みんな優しい」と思ってまた涙しました。
終演後はドームから出られなくなるほどファンに囲まれて、スタッフさんに「こちらへどうぞ」と導線を作ってもらって帰りました。
ーー嵐対応をされましたね(笑)
宮城のおーちゃん:はい(笑)。そのあとは、衣装を着て歩いていたこともあり、どこに行っても人に囲まれ、帰る日の新千歳空港でも囲まれました。
警備員さん、保安所の人まで拍手してくれましたね。芸能人扱いみたいになって、大事件でした。
ーー大野さんがおーちゃんさんのSNSを見ていたということですよね?
宮城のおーちゃん:そうです。SNSに「ファンと推しの立場が逆転してて草」って書かれていました。
生きていてよかったって思えるような、人生で一番泣いた日でした。
――その後の反響も凄まじかったのではないですか?
僕一人のために、お客さんが2500人から3000人近く来てくれたんです。
大野さんの一言事件の後の一番大きなイベントだったこともあり、嵐ファンが大集結してくれました。
ものまねがキッカケで転職
宮城のおーちゃん:めちゃめちゃ応援してくれています。
株式会社タイハクというコンクリートの会社です。ものまねステージの練習で忙しいときは「ものまね優先で仕事していいから」って気にかけてくれて。
だから、宮城のおーちゃん活動をしていく上で自分が少しでも力になれるならという思いで、自主的に会社の宣伝をよろこんでやらせてもらってます!
ーーそこまで会社がバックアップしてくれるようになったのは、どういった経緯だったんですか?
宮城のおーちゃん:前の会社が忙しく、ものまね活動の時間が取れず転職を考えていた頃、タイハクの採用担当の人が「宮城のおーちゃん」として活躍する自分にコラボを依頼してくれたんです。うち、SNSも結構がんばってやってて。
その流れで働かせてもらえるようになりました。
大野君には「感謝カンゲキです」
――まさに今が一番忙しい時期だと思いますが、嵐のラストライブが終わった後、おーちゃんさんの活動はどうなるのですか?宮城のおーちゃん:ものまねステージは、年内で一旦終了とさせてもらうつもりです。来年以降は投稿のみという形で。
今、ありがたいことに、ものまねライブ以外にもローカルラジオやテレビ出演のオファーをたくさんいただいていて。
ーー大活躍されている中で、あえて活動をセーブしようと思われたのはなぜですか?
宮城のおーちゃん:さすがに会社との両立が体力の限界で。友だちと遊びに行く時間もないですし、シンプルに体が休まらなくて。
この前、会社とものまね活動を合わせて20連勤しちゃって。連勤が終わった翌日に高熱を出しちゃったんです。多忙な生活から一回お休みしたいなと思ってまして。
ーー大野さんご本人の活動休止前の発言「自由な生活をしてみたい」を思い出しました。再開は考えていますか?
宮城のおーちゃん:再開は、働き方次第ではありえると思います。大野くんが活動休止したときにSNSで「大野くんの夏休み」って言葉が流行りましたが、僕も夏休みをいただこうと思います(笑)。
ーー小さな頃から去り際まで大野智。リスペクトの仕方がかっこいいですね。最後に、読者に伝えたいことはありますか?
宮城のおーちゃん:ものまねを始めたばかりのとき、僕は大野くんに全然似ていませんでした。そりゃ、歌やダンスの練習も今ほどはしていなかったから、当たり前なんです。
それでも応援してくれてた人がいて、アドバイスやサポートをしてくださったから続けてこれたので、本当に感謝カンゲキです。
そして、この活動を見つけて、受け入れてくれた大野くん本人には、人生で一番の感動をありがとうと伝えたいです。
ーー大野さんへのリスペクトがファンに伝わり、本人に届いた。ファンの鑑のようなおーちゃんさんには、今年いっぱいの活動を最後まで全力で駆け抜けてほしいと思います。これからも応援しています!
<取材・文/松浦聡美 画像/本人提供>
【松浦さとみ】
韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。ギャルやゴスロリなどのサブカルチャーにも関心があり、日本文化の逆輸入現象は見逃せないテーマのひとつ。X:@bleu_perfume
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