安倍晋三首相(65)の後継を決める自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に立候補する菅義偉官房長官(71)は3日、国会内でスポーツ7紙の合同インタビューに応じた。
「どうもみなさん、こんにちは」―。午後3時、菅氏は柔和な表情でインタビュー会場に現れた。6日前とは別人のような表情に少し驚いた。
菅氏を初めて現場で見たのは、8月28日の安倍首相による辞任表明会見だった。会見開始2分前に首相に先だって菅氏が会場入りすると記者の背筋は伸び、一斉にカメラのシャッター音が響いた。現場の緊張感が一段高まった。約1時間の会見中、菅氏は首相の横で目をつむったり、腕を組んだりしながら、首相が「辞任」の言葉を発してもピクリともせず、静かな表情を貫いていた。
首相の側近としての菅氏は発言、表情、雰囲気、どれを取っても「かたい」イメージだったが、この日の合同インタビューで一変した。マイクスタンドを両手で握りながら秋田での青年時代や、報知新聞社でのアルバイト時代をなつかしみ、自身の好物パンケーキについて「店を渡り歩いていますよ」と目尻を下げながら明かす。会見の最後には、学生時代空手部だったことからカメラへ向けて、周りのSP(ボディーガード)も目を見張るほど力強い正拳突きをお見舞い。ポスト安倍の大本命として話題の人だが、気さくな人柄を垣間見た。(奥津 友希乃)
「かたい」のがお好きな人もいます