歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)がこのほど、スポーツ報知の単独インタビューに応じた。コロナ禍で13代目市川團十郎白猿襲名が延期になってから初の新聞社のインタビュー。チャンネル登録者が30万人を突破したYouTubeなどSNSを積極的に活用する狙い、7か月ぶりの復帰舞台となる巡業公演「古典への誘(いざな)い」への意気込みを激白。歌舞伎界の将来のため、「世界的な認知度を上げたい」と語った。(有野 博幸)
5月から3か月連続で予定されていた襲名披露公演が延期になった。「それは大きなことだし、心の中で処理するまでには、すごく時間がかかりました。海老蔵が團十郎に、勸玄が新之助になるのを見たいとおっしゃっていただいた方がいる。そういう方々、皆さんの気持ちを考えました」
歌舞伎界で最高峰とされる團十郎の大名跡。覚悟を決めて気持ちを高めていたが、「世界中がコロナ禍で苦しんでいる。自分のことばかりではなく、世の中に目を向けなければ」と切り替えた。「この状況になってしまったのは致し方ない。だったら家族で一緒にいられる時間を幸せに過ごしたり、今できることをやろう」。6月にYouTubeチャンネルを開設した。
YouTubeは早くも登録者30万人を突破。ブログ、ツイッター、インスタグラムなどSNSを積極的に活用している。「アナリティクス(データ解析ツール)を確認すると、当初は35歳~45歳の女性が多く、次が46歳~57歳の女性だった。13歳~18歳、19歳~25歳はほとんどいなかったけど、増えてきた。それによって、歌舞伎に興味を持ってもらいたい」と狙いを明かした。全ては歌舞伎のためだ。