
◆競泳 日本選手権兼東京五輪代表選考会 第6日(8日、東京アクアティクスセンター)
女子100メートル自由形(派遣標準53秒31)では、白血病を克服した池江璃花子(20)=ルネサンス=が53秒98で3年ぶりの優勝を果たして2冠を達成。個人としての突破はならなかったものの400メートルリレーの派遣標準54秒42を切り、400メートルメドレーリレーに続き2つ目の五輪代表権を手に入れた。「53秒を出せたのはうれしかったけど、もう少し出したかったのが正直なところ。新しいチームでリレーを組むことができて、とてもうれしいです」と笑顔を見せた。
7日の予選では54秒30、準決勝では54秒36をマークし、2レース連続で400メートルリレーの派遣標準記録54秒42をクリア。100バタに次ぐ復活Vを視界に捉えていた。準決勝後には「100メートルはまだ先になると思ってたんですけど、2種目でしっかり王座奪還できるように頑張りたい。レースが楽しみということは、イコール自信がある」と、頼もしい言葉を口にしていた。
予選では先行逃げ切り、準決勝では、序盤を抑えて後半に大まくりする、2パターンのレース展開を披露。卓越した水泳センスを見せつけていた。日本代表の平井伯昌コーチも驚くしかない。「前にやっていたレースパターンをここでやってきたな、と。相当気持ちに余裕が出てきたなと言うのが正直な感想。相当100のバタで自信がついたのかなと思う」。試合で泳ぐこと自体に大きな意義があった復帰直後から、イメージ通りのレース運びができる段階へとステップアップした。
今大会は全4種目にエントリー。9日には50メートル自由形の予選、準決勝、10日には50自の決勝と、50メートルバタフライの予選、決勝が控えている。
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