タレント・山田邦子(64)が、一般社団法人「日本喜劇人協会」の11代目新会長に就任することが1日、分かった。10月中にも新体制を報告する会見を行う。

 喜劇のさらなる発展を願い、多くの喜劇人が所属した日本喜劇人協会は、1954年に前身となる東京喜劇人協会として誕生。初代会長は、「喜劇王」と呼ばれた俳優・榎本健一さん(享年65)、副会長は俳優で落語家の柳家金語楼さん(享年71)、コメディアンの古川ロッパさん(享年57)が務めた。62年には関西喜劇人協会と統合し、現在の協会が発足した。

 歴代会長には、森繁久彌さん(享年96)、三木のり平さん(享年74)、森光子さん(享年92)、大村崑(92)らレジェンドが名を連ねている。

 以前は定期的に公演を行っていたが、10代目会長の小松政夫さん(享年78)が肝細胞がんのため2020年に死去してからは、コロナ禍の影響もあり、協会の活動は事実上の休止状態に。公演も16年を最後に行われていなかったが、関係者が「歴史ある団体をこのままの状態にするのは忍びがたい」と奔走し復活が決定。新会長には“女ピン芸人の先駆者”として活躍し続けている山田の名前が挙がった。

 山田は4年前から東京・浅草演芸ホールでネタを披露し続け、漫才日本一を決める「M―1グランプリ」の審査員も務めている。今年が協会設立70周年の節目であること、山田が東京の笑いへの造詣が深いことなどを踏まえ、8代目会長の大村も快諾。山田の11代目会長就任に至った。

 関係者によると、就任に伴い、旗揚げ公演開催も予定しているという。

 ◆山田 邦子(やまだ・くにこ)1960年6月13日、東京都生まれ。

64歳。川村女子短大栄養コース卒業。在学中からお笑い番組に出演し、バスガイドのネタでブレイク。81年にドラマデビュー。フジテレビ系「オレたちひょうきん族」をはじめ、数々の人気番組に出演。歌手としても同局系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」内の企画で誕生したデュオ「やまだかつてないWink」の「さよならだけどさよならじゃない」がヒット。身長168センチ。血液型B。

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