ソフトバンクの大津亮介投手が2日、小久保裕紀監督にビッグなバースデープレゼントを贈ると誓った。みずほペイペイで先発投手陣の練習に参加。

4日の今季最終戦(対ロッテ=みずほペイペイ)での先発が濃厚な右腕もキャッチボールなどで調整した。

 レギュラーシーズンの先に、当然ポストシーズンも見据えている。CSでの先発ローテ入りへ「一番大事な試合。ラストチャンス」とロッテ戦を想定。「CSにつながるピッチングができたらいいなと思います」と意気込んだ。

 先発転向1年目の今季、6月29日の日本ハム戦(エスコン)までに6勝(3敗)を挙げた。指揮官も、ローテの軸の有原とモイネロに続き「次の柱がカーター(スチュワート)と大津」と体重64キロ右腕に全幅の信頼を寄せていた。しかし以降8試合は勝ち星なく自身4連敗中。8月15日からは1か月間の2軍再調整も経験した。

 それだけに、白星がノドから手が出るほど欲しい。CSの先発4、5番手の争いに向けて「もちろん競争は競争ですけど、負ける気はしないです」と大津は自信を見せる。「(シーズン)中盤以降はモヤモヤするピッチングばかりでしたけど、自分の中で改善する点が確実に分かってきた。

それをしっかり直して『CSいけます』っていうアピールをしたいです」。磨き直した直球を武器に「男なら真っすぐで押して!」と語気を強めた。

 白星が欲しい理由はもう1つある。ソフトバンクは残り2試合で89勝49敗3分け。あと1勝で小久保監督は、02年の西武・伊原春樹監督、15年のソフトバンク・工藤公康監督に並ぶ新人監督最多の90勝に手が届くのだ。

 3日の楽天戦(みずほペイペイ)でタイ記録に並び、自らの快投で4日に新記録達成―。これが大津の青写真だ。「小久保さんの1年目で、91勝したら塗り替えられるということなら、僕もしっかり腕を振ります」。指揮官は今月8日に53回目の誕生日を迎える。ひと足早いプレゼントで、ポストシーズンへと弾みをつける。

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