巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が、スポーツと慈善活動に貢献したスポーツ選手に贈られる「サーマン・マンソン賞」を受賞し、13日(日本時間14日)にニューヨーク市内で行われた授賞式に出席した。
同賞は1970年代にヤンキースで活躍した故・マンソン氏にちなんで創設され、今年で45度目。
式典では冒頭、流ちょうな英語であいさつし、受賞の喜びなどを語った松井氏。記者会見での主な質疑応答は以下の通り。
―受賞の喜びを。
「光栄です。(マンソン氏について)70年代後半、強かった頃、ブロンクス・ズーの時代のキャプテン。
―子どもを対象とした野球教室は今年で10年目。地道な地域貢献が評価された。
「基本的には今の活動を継続しながら、あとはヤンキースの中で、組織の力に少しでもなっていきたいなと思っています。(野球教室の)回は重ねていきたいと思っています」
―日本はドジャーズとカブスの開幕戦で盛り上がっている。
「東京ドームでメジャーリーグを見られる世代っていうのが羨ましいですね。石川(県)でそんなのないですし、プロ野球を見る機会もほとんどなかったですから」
―松井さん自身も2004年の日本開幕戦に出場した。
「ヤンキースのユニホームを着て、東京ドームで試合するというのは、違和感がありましたね。自分の場合は、東京ドームで10年間ジャイアンツの選手としてプレーしたので。でも、とっても特別な時間でした。ヤンキースの選手としてプレーしたことは、非常に思い出深いです。2試合目にホームラン打ったのを思い出しますけど、ジャイアンツ戦で打ったホームランもインパクトがありました。
―カブスの鈴木選手はあの試合を球場で見ていたそうだ。
「そうなんですか。(年齢は)いくつだったかのかな。20年以上前のことですからね。羨ましいなと思いますね」
―今回は大谷たちがすしディナーを開催する。松井さんも当時、チームメートにおもてなしを。
「しましたね。食事に行ったりね。ジョー・トーレ監督とも食事に行きましたが、ウニは食べられないと言っていた。『やっぱり俺はイタリアンだ』って言っていましたよ」
―巨人の後輩、菅野投手を始め、小笠原投手、青柳投手、新しくメジャーに挑戦する日本人選手も順調にキャンプで仕上げてきている。期待は。
「もう一ファンとして見ているだけなんで。
―ヤンキースが、これまで禁止していたひげを解禁した。
「まあ、時代なんでしょうね。時代の流れというか、時代の空気というか、うん。まあ、それはオーナーが決めたことでしょうから。最近、ジーターも(ひげを)生やしているよね。あれ、ヤンキース時代だったらアウトだよね。これからですね。誰が一番手に、先頭を切るか。ある意味、見ものですね、それは」