28日の巨人との開幕戦(東京ドーム)で初めて開幕投手を務めるヤクルト・奥川恭伸投手が14日、神宮外苑での練習後に取材に応じた。

 高津監督から大役を任せると告げられたのは9日の広島戦(マツダ)の試合前。

その前日、先発して5回無失点と好投していた。監督室に呼ばれて「中9日、中9日でいって東京ドーム」と伝えられたという。「自分ではないと思ったのでビックリしました」と振り返った。

 入団6年目で巡ってきた初の大役に「キャンプも離脱があったりとか実績的にも開幕投手に選ばれる投手じゃない」と謙遜しながらも「むこう(巨人)も戸郷選手ですけど、しっかり投げ勝てるように。今年1年間、活躍できるように最高のいいスタートを切れたらいいなと思います」と言葉を強めた。

 奥川は巨人戦で4試合3勝0敗、防御率1・96と相性がよく、2年目の21年にはCSで対戦してプロ初完投初完封を記録している。巨人との開幕戦へ向けて指揮官は「ジャイアンツをたたいて勝っていかないといけないのは絶対の第一条件」と初戦を重要視していた。奥川も指揮官の意図を十分に理解しており「監督もビジターで巨人に勝てる投手をと言っていたので勝たなきゃ意味がない。開幕を任せてもらう以上は絶対に勝ちたい」と穏やかな口調に強い決意をにじませていた。

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