◆バレーボール ▽アジアチャンピオンズリーグ (13日、大阪・パナソニックアリーナ)

 A組のサントリーがアクトベ(カザフスタン)に3―0で快勝した。2戦全勝の同組1位で1次リーグを突破。

日本代表の高橋藍(らん、23)は攻守で存在感を示した。8チームによる決勝トーナメント(T)は15日から島津アリーナ京都で始まる。サントリーは15日、ムハッラク・クラブ(バーレーン・D組2位)と準々決勝を戦う。

 アジア制覇へ“第一関門”を突破した。試合開始から藍の技ありアタックを含む4連続ポイント。ドミトリー・ムセルスキー(36)、デアルマス・アライン(24)も得点を量産し、危なげなく1次リーグを通過した。藍は「自信を持ちながら今大会に臨めている。質の高いサントリーのバレーボールが前面に出ている」と話した。

 初代SVリーグ王者の風格を漂わせる完勝劇だった。藍は「日本では味わえない高さはあった」と相手のブロックを振り返ったが、自身はそれをものともせずコートの四隅へアタックを打ち分けた。守っては3セットとも相手を19得点以下に抑え「選手全員が高さのあるチームに対しての戦い方ができた」と、適応力にも手応えを感じた様子だった。

 15日から決勝Tを戦う。

決勝進出を果たせば12月の「世界クラブ選手権」出場も決定する。かねて「世界一」を目標に掲げてきた藍。自信を深める日本の王者がアジアの頂点経由で、世界一へと突き進む。(森口 登生)

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL) アジアのクラブ最強を決める大会で12チームが参加。13日まで大阪・パナソニックアリーナで4組に分かれてグループステージ(GS)を実施。15日からは島津アリーナ京都に会場を移し、準々決勝から18日の決勝までを行う。日本は前身のVリーグで昨季優勝したサントリーと準優勝の大阪Bが参戦。各大陸王者などが12月の世界クラブ選手権(開催地未定)に進む。

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