◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ソフトバンク3―7巨人(11日・みずほペイペイドーム)

 ブルペン事情を考えれば西舘に1イニングでも長く投げてほしかった。阿部監督は7回3失点、111球の力投でプロ初の先発勝利を挙げた右腕について「今日はあまり投手を使いたくなかったので。

よく頑張ってくれました」とたたえた。

 6連戦初戦の前日10日は井上が2回途中で危険球退場。小刻みな継投で接戦に持ち込むも、同点の8回に延長も考えてイニングまたぎとなった田中瑛が3失点して敗れた。3点勝ち越され、なお8回1死満塁で7番手のバルドナードが登板した時点で残る投手は大勢とマルティネスだけ。一夜明け、阿部監督は捕手の小林が登板の準備をしていたことを明かした。

 「誠司に用意しといてと言ったけどね。ピッチャーいないから。あの時(8回に)満塁弾とかドーン打たれてたら、もう誠司行こうって」。大量ビハインドとなった際は投手・小林を検討していた。本人の様子は「『行きます!』って言ってた」と回想。登板は実現せず幻となったが、ベテランの献身性に感謝した。

 巨人では20年に内野手の増田大が救援登板した例がある。

この日、メジャーではドジャースのE(キケ)・ヘルナンデス内野手が6回途中から登板。阿部監督は「キケが投げていたね」とチェックしていた。今後もベンチ入りメンバー一丸で戦っていく。(片岡 優帆)

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