函館開幕デーの14日、函館5R・2歳新馬戦(芝1000メートル)で、驚異的なレコードが飛び出した。スワーヴリチャード産駒のカイショー(牝、栗東・長谷川厩舎)が56秒4で逃げ切り、初陣を飾った。

79年のハギノトップレディがデビュー戦でマークした2歳コースレコード(57秒2)を0秒8更新、97年ソロシンガー(57秒0)のコースレコードも0秒6更新した。

 単勝1.5倍の前評判通り、あっという間に先頭に立ってスピードの違いを見せつけた。直線では余力十分に後続とのリードを広げ、3馬身差の快勝劇。レコードのアナウンスが流れると、詰めかけた観衆から拍手が起きた。池添は「稽古通りに走れば勝ち負けだと思っていました。まだ緩さがあって伸びしろがあるので、これからが楽しみです」と絶賛した。ハギノトップレディは翌年に桜花賞とエリザベス女王杯を制覇。46年ぶりの2歳コースレコードどころか、古馬超えの数字を叩き出した快速牝馬の未来は前途洋々だ。(浅子 祐貴)

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