◆報知新聞社後援 第74回全日本大学野球選手権▽準決勝 福井工大6―5東海大(14日・神宮)
決勝進出の2校が決まった。福井工大(北陸大学)は、4番・高松紳志(4年)のソロなど6安打6得点と効率よく攻め、東海大(首都大学)に逆転勝ち。
現役時に代打20本塁打のセ・リーグ記録を持つ町田監督譲りの勝負強さで、福井工大ナインが生き残った。準々決勝で早大にコールド勝ちした東海大打線の追い上げを振り切って決勝進出。指揮官は「気持ちの部分の粘りが前面に出たところが、少し上回ったんじゃないか」と選手をたたえ、町田監督と同じカープ出身の沢崎俊和チーフ投手コーチ(50)も喜びをかみしめた。
高松主将が反撃の火ぶたを切った。0―2の2回先頭で右越えソロ弾。「流れを変えたいと思い打席に立った」。反撃態勢に入った打線はその後、1死満塁をつくり、辻本匡登の左前適時打などで逆転に成功した。
今大会4試合中、3試合が逆転勝ち。
4年前、初の決勝は慶大に2―13の大敗。高松主将は「部員133人全員で、優勝を勝ち取りたい」と誓った。(瀬川 楓花)