京都が神戸MF斉藤未月(26)の獲得に乗り出していることが17日、わかった。斉藤は23年8月に負った左膝関節脱臼、左膝複合靱帯(じんたい)損傷、内外側半月板損傷の大けがから、今年2月の富士フイルムスーパー杯で復帰。

しかし今季J1での出場は2試合にとどまっている。今季J1で3位と優勝争いに食い込んでいる京都は、今夏にキャプテンのMF川崎颯太(23)がドイツ1部マインツに移籍。川崎の穴を埋める中盤の補強を目指しており、中盤でのボール奪取力や推進力を武器とし、キャプテンシーにもあふれた斉藤に白羽の矢を立てた模様だ。

 斉藤にとって京都の曺貴裁監督(56)は、湘南で指導を受けた恩師に当たる。湘南の下部組織時代からプロでも指導を受け、10代でゲームキャプテンに抜てきされたこともあった。チョ監督は斉藤が負傷した直後の神戸戦後、記者会見で涙をこらえ「人としても指導者としても、ピッチに彼が帰ってくることを願っています。本当に、治してあげてほしいなと。言葉は難しいですけど…。治ってほしいなと。心から思います」と復帰を願っていた。

 湘南、ロシア1部ルビンカザン、G大阪、神戸と渡り歩いてきた斉藤。接触で負った大けがからの完全復活を目指すダイナモが、京都でかつての恩師との“再タッグ”を結成する可能性は高そうだ。

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