◆第57回函館2歳S・G3(7月20日、函館・芝1200メートル)
今年2度目の短期免許の交付を受けたレイチェル・キング騎手(34)=英国、豪州拠点=が17日、週末からの騎乗に合わせ函館競馬場に初めて姿を見せた。今夏は北海道シリーズを主戦場にする予定で、函館2歳S(20日、函館)で手綱を執るエイシンディードや、夏競馬参戦に至った経緯について語った。
“キング姐さん”が帰ってきた。年初に来日し、初日の京都金杯で即重賞V。フェブラリーSでは女性騎手初となるJRA平地G1制覇の快挙など13勝を挙げる活躍でファンの心をつかんだ。「毎回、日本に来るのを楽しみにしていますが、G1を取ることができて、来たい思いが前回よりもさらに増していました。日本のファンと会うのももちろん楽しみにしていました」と笑顔を浮かべた。
エイシンディードは門別からの中央転入初戦だが、レース映像はチェック済み。「ダートの経験しかなくチャレンジになると思いますが、トリッキーな地方のダートで結果を出している。この競馬場はいいのでは」とジャッジ。この日はWコースで1頭の調教をつけたが、芝コースの確認も怠るつもりはない。
「この時期にオーストラリアに大きなレースがなく、札幌記念(8月17日)を目指して逆算して」と、今回の来日は真夏の“スーパーG2”制覇が大目標。来週は新潟で騎乗し、翌週から拠点を札幌へ。オフの楽しみに現地探索も計画する名手が、暑い夏をさらに熱くする。