日産自動車、１６年ぶり都市対抗出場まであと一歩及ばず　伊藤祐樹監督「活動はそのまま続けていきます」
都市対抗本戦行きを惜しくも逃し、大応援団にあいさつする日産自動車ナイン（カメラ・加藤　弘士） 画像（1枚）

◆第９６回都市対抗野球大会　▽西関東２次予選　第２代表決定戦　東芝７－２日産自動車（１７日・横浜スタジアム）

　第９６回都市対抗野球大会（８月２８日から１２日間・東京ドーム）に出場する全３２チームが、出そろった。最後の１枠を争う西関東２次予選の第２代表決定戦では、東芝が７－２で勝利。

休部から復活し、今年から活動再開した日産自動車は３２００人の応援団が熱き声援を送ったが、１６年ぶり３０度目の出場はならなかった。

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　勝利にはあと一歩、及ばなかった。東京ドームへの切符はつかめなかった。だが試合後、三塁側を埋め尽くした応援団から日産ナインへの声援は、鳴り止まなかった。３２００人のファンが「ＮＩＳＳＡＮ」のユニホームに、「何か」を託していることの証明だった。

　伊藤祐樹監督（５３）は素直な思いを吐露した。

　「残念です。これだけ多くの方々に応援していただいて…勝利を届けたかった」

　経営再建中の日産自動車は１５日、追浜工場の２０２７年度末度の生産終了を発表したばかり。指揮官は「内容は理解しています」と話した上で、「活動はそのまま続けていきます」と表情を引き締めた。

　「我々のやることは、会社を元気にすること。勝って会社を元気にするきっかけを作りたかった。都市対抗の厳しい戦いを勝ち抜く、そういった経験を生かして、さらにステップアップしていきたい」と伊藤監督。

横浜の夜空に響いた、熱き応援団による「フレーフレー、日産！」の大きな声。新たな挑戦はまだ、序章に過ぎない。

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