◆大相撲 名古屋場所5日目(17日、IGアリーナ)

 豊昇龍が新横綱の春場所以来の休場となった。2日目から平幕の若元春、安青錦、阿炎に3日連続で金星を配給した。

1勝3敗の不振でこの日、日本相撲協会に「左第1趾(し)MTP関節捻挫、左第1中足骨骨挫傷で1か月間の安静、加療を要する」との診断書を提出。昇進3場所目で休場2度は年6場所制となった1958年以降で朝汐(後の朝潮)、稀勢の里に続いて3人目の事態だった。

 左足の親指は場所前の今月4日、出稽古の際に痛めた。負傷した当時「相撲にならなかった」と予定していた番数よりも早く切り上げ、治療を続けてきたが、完治はせず。3日目の安青錦戦で悪化したという。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)によると、豊昇龍は出場の意向を示していたが「触っても痛いということだった。症状を聞いて、私が『やめた方がいい』と言った」と明かした。

 今場所は4年ぶりに番付の東西に横綱が並んだ。20年春場所の白鵬、鶴竜以来の千秋楽での横綱対決が期待されたが、応えることはできなかった。昇進後3場所で皆勤は12勝の先場所のみ。立浪親方は「次こそは優勝争いできるように、万全で出したい」と再起への決意を示した。(林 直史)

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