◆JERA セ・リーグ ヤクルト3―2巨人(17日・神宮)

 走者が本塁へ滑り込むと、西舘は首をひねりながら視線を下に落とした。2―1の6回。

先頭・内山に左翼線二塁打を許すと、オスナに147キロ直球を同点の左前適時打とされた。同点の7回に2死から安打と四球で満塁を招き、田中瑛に交代。6回2/3を110球、自身初の2ケタ被安打となる10安打2失点で3勝目はお預けとなり、「走者を出しながら何とか最少失点で瑛斗さんに助けられましたけど、最低限は粘れた」と前を向いた。

 中大時代に慣れ親しんだ神宮でプロ初先発。2、6回と味方の得点直後に同点とされ、「すぐに1点を返されては流れも来づらいですし、反省」と課題を挙げた。最速は151キロで「最後の方は変化球でカウントを取りながらストライク先行で修正しながらできた」と手応えも得た。課題を見つめ直し、後半戦も戦力となる。(水上 智恵)

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