◆ウエスタンリーグ くふうハヤテ0-3阪神(17日・ちゅ~るスタジアム清水)

 くふうハヤテの佐藤宏樹投手(26)が阪神戦に先発し、4回無失点と好投した。チームは0―3で敗れ、2連敗で今季前半戦を終えた。

昨季の前半戦は75試合を消化し、20勝49敗6分けで最下位ターン。今季も77試合を消化して24勝52敗1分けとリーグ最下位に沈んでいる。

 くふうハヤテの佐藤が、力投を見せた。前ソフトバンク育成出身で、最速151キロを誇る左腕は「今季に入って一番いい感覚で投げられた」と4回1安打投球。ここまで12試合に登板し、0勝5敗といまだ白星はついていないが、復活の兆しを見せた。

 4月末にソフトバンク時代にも苦しんだ右腹斜筋に痛みが出た。腕を振り下ろす際の腹部のねじりに、投げ急ぎがちだった動作も見直し、1か月かけて投球フォームを修正。制球が安定し、この日は最速149キロもマークした。「(これまでは)試合を壊さないように投げていた。ただ球が走らないので変化球中心でした。今は直球がよくなり、7月から本来の状態に戻ってきた」と笑顔を見せた。

 赤堀元之監督(55)も「良かった。

変化球をうまく使えていた」と評価。前半戦は最下位ながらも、掲げていた1カード3試合のうち1勝という目標に近い勝利数。指揮官はスタメンが固定されつつあるため、後半戦は途中出場選手によるチーム全体の底上げを期待した。

編集部おすすめ