◎第38回和歌山有田大会(7月12、13日・マツゲン有田球場ほか) ◆中学生の部 ▽決勝 和歌山有田ボーイズ1-0和歌山岩出ボーイズ

 シビれる試合を制した。喜ぶ和歌山有田ナインの横で、佐古主将も「自分を含め、いいところが全て出た試合になった」。

1―0の完封勝利でつかみ取ったホストVに、笑顔があふれた。

 主役はそのキャプテン。投げては、先発し6回2/3を2安打無失点。球数制限であと一人で降板したが、相手につけいる隙を与えない好投だった。打っても6回2死二塁で、左前へタイムリー。決勝打に「1点を争うゲームだったので、自分で決めてやると強い気持ちだった」。二塁走者・吉井が「足は速くないが、必死にホームに向かって走った。思ったよりスピードが出て、楽勝に駆け抜けた」と貴重なホームを踏んだ。

 準決勝も劇的勝利。1点を追う7回1死一塁から代打・西川が中越えへ逆転サヨナラのランニング2ラン。ナインから「代打の神様や!」とたたえられた背番号15は「絶対に打つ。強い気持ちがバットに乗りうつった。

自分を褒めたいです」と胸を張った。

 3年生にとって、ボーイズリーグで最後の夏。この優勝がクライマックスではない。まだまだ勝って、最高の夏にする。

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