◆バレーボール ▽ネーションズリーグ男子千葉大会 日本0―3ブラジル(18日・千葉ポートアリーナ)

 1次リーグが行われ、昨年大会銀メダルで世界ランク6位の日本が五輪3大会金メダルで同4位のブラジルに0―3で完敗した。大会4敗目(7勝)を喫し、開催国と上位7チームによる決勝大会(30日開幕、中国)進出決定は持ち越しに。

状態不良で補欠に回った石川祐希主将(29)=ペルージャ=に代わり、高橋藍(らん、23)=サントリー=が代表初のゲーム主将として4得点でけん引したが、“王国”の壁にはね返された。

 超満員7340人の観客の悲鳴が響く中、ベンチを飛び出した藍は、仲間一人一人に声をかけた。首位のブラジルを前に1セットも奪えずホームで今季初黒星。決勝大会進出決定が“持ち越し”になり、石川に代わって代表初のゲーム主将を務めた藍は「負けた悔しさはあるが、勝ちにいく気持ちを全員に植え付けられた」と納得していた。

 大役を全うした。石川が状態不良で登録外。17日のアルゼンチン戦後にロラン・ティリ監督(61)から(ゲーム主将を)「任せる」と伝えられた。主将マークは試合前のアップ時の汗ではがれてしまったというが、第2セット(S)後にユニホームを着替え、白のテープで貼りつける“応急措置”を施し、第3S途中に再出場。エース、主将として気迫で引っ張ったが、“王国”には及ばなかった。

 1日空いて、1次リーグ最終戦としてパリ五輪銅の米国に挑む。決勝大会の自力切符は、フルセット以外で勝つしかない。「必ず勝たないといけない」と日本の大黒柱がチームを押し上げる。

(宮下 京香)

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