◆米大リーグ カブス4―1レッドソックス(18日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
カブス・鈴木誠也外野手(30)が18日(日本時間19日)、後半戦初戦となる本拠地・Rソックス戦に「3番・DH」で先発出場。初回に先制&決勝の26号3ランを放つなど、4打数2安打3打点で最高のリスタートを切った。
0―0の初回無死一、二塁で迎えた後半戦最初の打席だった。右腕・ジオリトの初球、見逃せばボールかという高めの93・5マイル(約150・5キロ)直球をはじき返すと、バックスクリーン左に着弾した。打球速度105・7マイル(約170・1キロ)、打球角度26度、飛距離389フィート(約118・6メートル)。現地実況も「No all star、No problem」と興奮気味に伝え、本拠地は大歓声に包まれた。MLB全体でも後半戦初アーチとなる一撃で、リーグ単独トップの80打点に到達した。
鈴木はポジションの兼ね合いでオールスター初選出を逃したが、前半戦だけで自己最多を更新する25本塁打、77打点を記録。本塁打は32本でリーグトップの大谷翔平(ドジャース)に7本差の同4位タイ、打点は同2位タイとタイトルも狙える位置でターンした。右手首痛による4試合の欠場はあったが、92試合で同4位の24二塁打と最高の前半戦を過ごしていた。
この日の主な一問一答は以下の通り。
―初回から一発。
「(ジオリトは)いい投手なんですけど、立ち上がり苦しんでたんで。何とかその立ち上がりにしっかり打てたらなと思ってたんで、ファーストストライクかなと思ったんで。
―球宴休みは何をしていたか。試合は見たか。
「ずっと寝ていて見てないです、一度も」
―球宴前日のホームランダービーに招待された。
「お誘いはありましたけど、僕が出ても勝てないので断らせていただきました」
―なぜ辞退したのか。
「体を見てもらえれば。(通訳の)エドくんなら勝てたかもしれない(笑)」
―しっかり休めたことはプラス。
「初めて前半戦、大きなけがなくいけたので。けっこうやっぱり疲労感も強かったですし、初めての体験だったので。しっかり休めたことは良かったと思います」
―初回は前の1、2番が球数を投げさせた。
「しっかりボールを数多く投げてくれたお陰で、どういう球種かなというのはなんとなく分かっていたので。そんなに元々コントロールが悪い投手ではないですけど、ちょっと苦しんでたというのもあったので(ストライクを)入れにくるかなっていうのもあったので。自分の感覚じゃないですけど、直感でいきました」