◆米大リーグ マリナーズ6―1アストロズ(18日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
マリナーズのC・ローリー捕手(28)が18日(日本時間19日)、本拠地・アストロズ戦に「3番・捕手」で先発出場。自身初の40本塁打に王手をかける39号はお預けとなったが、後半戦初戦も勢い止まらず、メジャー全体トップの83打点目を挙げた。
2点リードの8回1死一、二塁。本拠地に「MVPコール」が響く中、ローリーは右腕・ネリスの7球目、87・4マイル(約140・7キロ)スプリットを右翼線への適時打とした。メジャー最多の打点を「83」に伸ばし、リーグ2位のジャッジ(ヤンキース)に2差をつけた。直後には今季11盗塁目の二盗を決め、マ軍はこの回一挙4得点で試合を決めた。ローリーは捕手としても投手陣を好リードし、ア・リーグ西地区首位のアストロズとの直接対決でゲーム差を4に縮めた。
今季のローリーは前半戦だけで昨季記録した自己最多の34発を上回り、捕手&両打ちの選手として前半戦最多記録を更新。球宴前の最多本塁打記録は2001年のB・ボンズ(ジャイアンツ)の39本で、あと1本届かなかったが、マルチ本塁打(1試合2発以上)8度も前半戦記録と歴史的なシーズンを予感させた。
オールスター前日のホームランダービーでは打撃投手の父、捕手の弟と一家で臨んで初出場初優勝。捕手としては史上初Vで、両打ちの選手としても初の単独優勝だった。
シーズン中にもかかわらずフルスイングを連発することから、打撃フォームを崩す恐れなどが指摘されており、本塁打競争に出場した選手は後半戦に失速する“ジンクス”も毎年のように話題となるが、この男には関係ないかもしれない。
この日の試合前にはマリナーズの球団インスタグラムでローリーが「任天堂ストア」を訪れ、スイッチ2でマリオカートを楽しむ様子などが公開されていた。なお、ア・リーグ本塁打王争いでは2位のジャッジ(ヤンキース)に3本差でトップに立っている。