7月19日の福島5R・2歳新馬戦(芝1800メートル=16頭立て)は、2番人気のザーフィル(牡、美浦・林徹厩舎、父ガイヤース)が、デビュー戦を白星で飾った。父は現役時代にエクリプスSやインターナショナルSなど欧州の芝中距離G1を4勝しており、同産駒としてJRA初出走で初勝利となった。

勝ち時計は1分53秒2(良)。

 前半はスムーズに流れに乗り、馬群の内の好位4番手に構えた。直線の入り口でスムーズに外へ持ち出すと、徐々にスピードに乗って、最後は粘り込みを図るシェリアドレ(2着)に半馬身差をつけた。

 戸崎圭太騎手は「追い切りでは、まだ緩さがあって、メリハリがほしいと思っていたが、レースの方が気が入って組み立てが楽でした。まだ緩さがあるけど、能力を感じさせる走りでした。これから良くなってくる」と汗をぬぐった。自身は夏の福島開催で11勝目を挙げて、さらにリーディング争いでリードを広げた。

 林調教師は「まだ緩さも残っていて、これからという段階で勝てたのは大きいですし、戸崎さんがすごくいい騎乗をしてくださいました。追い切りから騎乗して、この馬の特徴をつかんでいい競馬をしてくださって、将来のことを考えると本当にこの1勝は大きいと思います。落ち着いて競馬に臨めたというのは収穫だと思いますし、こういう馬場もフィットしたと思います。(距離については)このくらいか、もう少し延びても大丈夫かなという気はします」と価値ある白星をかみ締めた。

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