◇大相撲名古屋場所7日目(19日、IGアリーナ)
右膝の手術から復帰4場所目の西幕下40枚目・矢後(押尾川)が東48枚目・二本柳(阿武松)を押し出して4戦全勝。4場所連続の勝ち越しを決めた。
低い体勢の二本柳に対して何度も頭を押さえてのはたき込みを狙った。「(相手の体勢が)低いので決まると思ったのですが、最後はよく体が動いてくれました」と冷静に振り返った。
先場所は3連勝の後、足踏み(3連敗)をしてしまった。その反省を生かして、しっかりと相手を見て前に出た。場所前の目標は先場所と同じ「早い勝ち越し」だった。最初のハードルを越えて、残り3番は「少しでも白星を積み上げたい」という。焦りはない。右膝の状態は少しずつ良くなっている。うさぎではなく亀でもいい。矢後は一歩一歩、ゆっくりと十両復帰を目指す。