◆第107回全国高校野球選手権富山大会 ▽3回戦 未来富山10―2高岡第一=8回コールド=(19日・黒部宮野)
未来富山は10―2の8回コールドで高岡第一を下し、8強入りを決めた。最速145キロのエース左腕、江藤蓮(3年)が先発し、7回を9安打、13奪三振、2失点(自責1)と力投。
ネット裏では、巨人、阪神、DeNA、ヤクルト、ロッテ、オリックス、楽天の7球団のスカウトが複数人数でチェック。3人体制で視察した巨人の森中聖雄スカウトは「6月に比べて状態は上がっている。変化球もしっかりと腕が振れて、空振りを奪えている。体も大きいので、まだ余力もある」と将来性を評価。ロッテの榎康弘アマスカウトディレクターは「体がしっかりしていて、球筋もいい。制球も悪くなく、スライダーにも切れがある。視察した練習試合では3、4安打を放つなど、バッティングも良くてセンスがある」と打撃面でも期待した。
昨夏は準々決勝、準決勝で連投し、疲労で思うような投球が出来なかったと言うが、その反省を生かして、この1年間は1時間の走り込みやポール間ダッシュでスタミナを付け、体重も増やしてきた。準々決勝(21日)は、投手力を軸に調子を上げる南砺福野が相手だが「たくさん食べて寝て、ストレッチをして、明後日は万全の状態で挑みたい」と江藤。プロ注目のタフネス左腕が、チームを勝利に導く。(中田 康博)