◆プロレスリング・ノア「25周年記念大会 NEW DEPARTURE day1」(19日、後楽園ホール)

 プロレスリング・ノアは19日、後楽園ホールで「25周年記念大会 NEW DEPARTURE day1」を開催した。

 前売り券が立ち見を含め全席完売し当日券の発売がない人気沸騰の大会。

第1試合のタッグマッチで共に2000年8月の旗揚げメンバーとなる丸藤正道とKENTAがタッグで対決した。

 丸藤正道は、デビュー1年目の小田嶋大樹、KENTAは宮脇純太と組み両者は目まぐるしい攻防を展開。小田嶋が孤立し苦境に立たされたが最後は、大逆転の回転地獄五輪パート1で宮脇を固めて3カウントを奪った。

 昨年9・14後楽園の大和田侑(現・オオワダサン)戦でデビューした24歳のルーキーは、劇的フォールでプロ初勝利を飾った。ジュニアの第一人者となる宮脇を破る大番狂わせに超満員の客席は爆発し「ダイキコール」を大合唱した。

 小田嶋は身長165センチ、体重75キロの東京・狛江市出身。小学生のころに見た「三沢光晴 vs 小橋建太」の試合に衝撃を受け、プロレスラーを志し、小学4年生からレスリングを始め、学生時代にはJOCジュニアオリンピックカップ男子フリースタイル63キロ級3位、東日本学生選手権新人戦65キロ級5位などの実績を残した。

 日大在学中にノアの新弟子試験を受験するも一度は不合格となり、本田多聞レスリングスクールでコーチとして指導にあたりながら、自らもトレーニングを続け、2023年11月、「拳王チャンネル」で行われた公開オーディションに参加し、唯一の合格者として入門が決定した。

 過酷な練習と敗北の日々を乗り越えた小田嶋はバックステージで丸藤から「今日は俺とKENTAの再会よりお前の1勝の方がデカイ」と絶賛された。夢の一歩を踏み出した小田嶋は「やっとひとつ勝つことができました!もっともっと精進して30年、40年いった時、大好きなプロレスリング・ノアを引っ張っていける存在に必ずなります」と誓った。

 旗揚げ25周年記念大会でデッカイ一番星が輝いた。

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