◆第107回全国高校野球選手権大阪大会▽3回戦 近大付2X―1大体大浪商(19日・GOSANDO南港)

 かつて大阪私学7強と呼ばれた古豪同士の対決は近大付がサヨナラで制した。

 ソフトバンク・小久保裕紀監督のおい・小久保成逢(せいあ)三塁手(2年)が全力プレーで盛り上げた。

初回に「なんとしても塁に出る」と全力疾走。遊撃内野安打で出塁し、北本大空(そら)遊撃手(2年)の左越え二塁打で先制のホームを踏んだ。

 守備では9回2死二塁、「守備は自信がなかったけど、一塁手がなんとか(捕球)してくれた」とあわや内野安打の打球を処理して三ゴロに仕留め、サヨナラの機運を作った。その裏2死二塁、主将の梶原哲真(てつま)右翼手(3年)が大体大浪商の好投手・高原雅幸(3年)から「人生で初めて。練習の成果が出た」と左越えの適時二塁打を放ち、勝負を決めた。

 小久保は「3年最後の大会、優しい先輩たちの執念が見えた」と感激した。

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