◆第107回全国高校野球選手権 静岡大会 ▽3回戦 藤枝明誠6―5磐田南=延長11回タイブレーク=(19日、浜松球場)
今春32年ぶりに県4強進出と快進撃を支えた磐田南・山田堅正投手(3年)の最後の夏が幕を閉じた。延長11回タイブレークの熱戦の末にサヨナラ押し出し死球で敗れた直後、山田は「仲間に対して申し訳ないという気持ちが一番大きい」と語り、敗戦の責任を一身に背負っていた。
181センチの本格派右腕は、2試合連続で先発を任された。4回まで相手打線を無失点に抑え、立ち上がりは快調。しかし4点リードの5回に疲労の影響から2つの暴投を犯し、2点差に詰め寄られると、6回に2ランスクイズを許し同点に追いつかれた。7回1/3を投げ5安打、6四死球、3暴投と苦しい内容に終わり、その後は一塁守備についた。
4番を務めたが、徹底した対策に苦しみ、相手の失策による出塁が一度あったものの、6打数無安打に終わった。
この春は予選から5試合投げて合計44イニングを8失点(自責1)で防御率0・20をマーク。一躍プロスカウトから注目される存在となった。今後の進路については大学進学の意思を固める。かねてより希望していた東京六大学でのプレーを目指しているが、「全てにおいてレベルを上げていかないといけない」。悔しさを糧にさらなる成長を誓った。